これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

「特撮のDNA —ウルトラマン Genealogy」へ

 

9月5日〜東京ドームシティ内のギャラリーアーモで開催中(10月18日迄)の「特撮のDNA—ウルトラマン Genealogy」に行って来ました。(展示品ネタバレあり)

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923003841j:plain↑ チケットは事前予約制。マスク着用、手の消毒、検温等の武漢肺炎感染防止対策を実施。消毒液もウルトラマン

 

特撮のDNAとは、日本独自の特撮文化を主題に「特撮技術」とその「継承者達」に注目した展示会である。今期は昭和から令和へと繋がる系譜をテーマに構成された「ウルトラマン」の特集。今年節目を迎える作品やシリーズ以外の円谷作品にもスポットを当てているが、僕の目当ては『ウルトラQ』の展示及び展覧。撮影用プロップは作品毎のショーケース内に展示されており『ウルトラQ』の出品はナメゴンの眼(#3)、異次元列車(#28)、森下乳業の牛乳缶(#2)、雪上車(#5)、遊園地のティーカップ(#19)、タケル人形(#7)。孰れも撮影用オリジナル。遊園地のティーカップは、昨年に開催された「ウルトラQ展~墓場の怪獣大行進~」で展示されていたミニチュアと別色でした。以上のプロップは『ウルトラQ』の貴重資料でありながら『総天然色ウルトラQ』制作の際に色彩特定及び着色の根拠としても重要な役割を果たした訳だが、異次元列車やティーカップ、タケル人形なんかは80年代に円谷プロの倉庫整理の際、廃棄物として処分寸前のものを救い出して現在まで保管されていた方がいる御蔭なんですよね。

 

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f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923171109j:plain↑ 「宇宙の贈りもの」(#3)より、ナメゴンの眼。ナメゴンのぬいぐるみ目玉部分のパーツ。ナメゴンの眼のフチに付着した塗料がカラーリングの資料になった。

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923172102j:plainf:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923172119j:plain↑ 「あけてくれ!」(#28)より、異次元列車のミニチュア。(小田急ロマンスカーNSE 3100形)

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923172417j:plain↑ 「五郎とゴロー」(#2)より、牛乳缶のミニチュア。大が実際に牛乳を入れて撮影に使用されたもの(中が空洞)、小は木製のダミーとの旨。取っ手のデザインも異なる。

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923172532j:plainf:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923172549j:plain↑ 「ぺギラが来た!」(#5)より、雪上車のミニチュア。(日の丸がしっかり残っている!) 車体部分、木製。

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923172712j:plain↑ 「2020年の挑戦」(#19)より、ティーカップ(後楽園ゆうえんちの遊具)のミニチュア。通称コーヒーカップ

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923172731j:plain↑ 「SOS富士山」(#7)より、野生児タケル人形。総天然色制作の際に服とズボンの色が重要資料となっている。

 

ロマンスカーNSE(3100形)は「地底超特急西へ」の冒頭、新東京駅のミニチュアの中で登場するのと同じプロップかなあとか「ぺギラが来た!」に登場する雪上車は全部同じプロップかなあとかこんなに小さい体してゴルゴスに必死にしがみつくタケル人形どう考えても健気で萌えるなあとか低俗な空想に浸りながら凝視させて頂きました。このタケル人形は「円谷特技プロダクション」と書かれた木箱から船のミニチュアと一緒に発掘されたそうですが、タケルと特定した着眼点に絶句です。(何故船と保管されていたんだ…) そして今回、会場に行って驚愕したのは梶田達二画伯の肉筆原画の展示。繰り返します、梶田達二画伯の肉筆原画の展示。特撮の映像とはまた異なる娯楽性に満ちた梶田氏のヒーロー、メカ、怪獣画が生原画で拝めてしまうのである。精緻な筆致で描かれた大胆な構図に圧倒的な表現力。特に人気を得たと云う怪獣とメカニックを組み合わせた画は正しく梶田氏ならではの真価が発揮された傑作ばかりだ。特に児童誌の挿絵は、以前から大好きだったウルトラQ怪獣が登場する原画の展示も出品されており思わず合掌。(※ガチ) 会場に展示されたプロップ等の展示品の殆どは物販エリアで販売されている図録に掲載されているのだが、梶田氏の画は未掲載。会場で刮目すべし。(百見の価値あり)

 

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f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923212134j:plain↑ 「小学一年生」1967年8月号掲載「かいじゅうのけっとう」扉絵。原画左。

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923005920j:plain↑ 「小学一年生」1967年8月号掲載「かいじゅうじま」(文:上原正三氏)より、原画左。

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923010024j:plain↑ 「小学一年生」1967年11月号掲載「がんばれゴーガ」(文:上原正三氏)より、原画左。

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923010047j:plain↑ 「小学一年生」1968年10月号掲載「11月ごうのおしらせ」。原画左。原画は「10月ごうのおしらせ」に。(!)

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200923010119j:plain↑ 「小学一年生」1969年7月号掲載「ウルトラセブン」(文:高梨純氏)。原画左。嗚呼、ホーク1号とひかり号…!