これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

森永製菓「怪獣大戦争」に関して ②

 

森永製菓「怪獣大戦争」に関しての続き。企画の「M.M.プロダクション」と製作の「WONDER・VIEW CO.LTD」は、依然として未解明のままである。確かにレコードには前述の通り印字されているが、少年誌上に掲載された広告では製作欄に「K.K.ワンダービュー」と記載。はて、レンチキュラー印刷の会社なのか。これ以上混乱させないでくれ。 最も、表面的に謎だったのは「何故バミラだけコピーライトが異なるか」でしたが、この点に関しては早々に岡里幸助さんの同人誌の御蔭で「少年画報」と提携していた事実を知る事が出来ました。1967年の「少年画報」6月号誌上にて「パンチ特集 宇宙大怪獣図鑑」と題して、南山宏氏が案・解説を手掛けたオリジナル怪獣の特集の中に、バミラが「テレパシー怪人」の肩書きを背負って登場しています。他にも、太陽怪獣ザングラス、伸縮怪獣ゴムラー、怪虫ゾニック、高熱怪獣ギーラゴンゴ、発電怪獣ボルダ、怪虫ムカデング、バリヤー怪獣オドンゴ、双頭怪鳥ガンダーラ、八つ目怪獣グラーゲンの面々が丁寧な設定と共に登場。実際、ワンダーレコードとして配布されたエレキドンやリモゴン、火星人の姿は見られなかったが、上述の「少年画報」誌上に掲載されたオリジナル怪獣は、ワンダーレコードの候補だったのか、一部各少年誌で恰も「配布する種類の一種」として紹介されている。結局、完成に至らなかったのか、そもそも未制作なのか詳細不明だが、実体は無いと断言しても差し支えないだろう。ここで、バミラ始め「少年画報」オリジナル怪獣の原案者である南山宏氏の筆名の1つに「M.M」が在ると知り、もしかしたら「怪獣大戦争」の企画「M.M.プロダクション」の「M.M.」は、南山宏氏の「M.M」と符節が合うのでは?と思えてきた。(←森永の「M」を意味していると憶測してた人。) 森永製菓の「怪獣大戦争」と「少年画報」が連携しており、南山宏氏が企画の主導者だった可能性は十分あり得るのではないか。さて、色々調べていると少年誌の宣伝欄に予告だけされて結局送られてこなかった幻の怪獣(及び妖怪)が、予想外に多くて吃驚。キャンペーン期間は、恐らく1967年6月からで「6月25日から発送開始」と告知されています。(「週刊少年サンデー」1967年27号掲載) 最終締め切りは、9月15日。約3ヶ月の間、確認出来てる分だけで6種類。(配布された4種は除く) 内、バミラと一緒に「少年画報」に掲載された怪獣が3種(ガンダーラ、ゴムラー、ムカデング)、初出不明が3種(ミイラ男、1ツ目巨獣、狼男)。「少年画報」怪獣陣は、「怪鳥ガンダーラ羽田空港に現わる」、「隕石獣ゴムラー東京に侵入す」、「怪虫ムカデングG・Pレースを襲う」と、簡潔ながらも物語の舞台が明確に紹介されている。一方で、初出不明の怪獣陣は、「王様の墓を守る孤独なミイラ男」、「1ツ目巨獣とたたかう船員達」(「突然1目巨獣ヨットをおそう」ver.もある)、「満月の夜だけ現れる不気味な狼男」と、舞台が不明瞭だ。僕が調べた範囲なので、これで全種類だとは思えません。多くは、キャンペーン期間中の「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」に掲載されていました。告知に留まった怪獣達は、本当に制作を前提としていたのならば純粋に魅力的な企画として讃えたいが、誇大広告だとしたら残酷だ。存在しないワンダーレコードを夢見て健気に応募した少年少女諸君が居ると思うと悲劇である。個人的に気になってるのは、広告に必ず写ってる2人組のボーダー服少年。モデルか、子役か。ポーズや構図のレパートリーが豊富である。手にしているワンダーレコードは毎度リモゴンとエレキドンの盤っぽい。あと、番号付けは制作順を意味しているのか。No.1のエレキドンとNo.2のリモゴンに比べて、No.3の火星人とNo.4のバミラを市場で見かける頻度が少ないので、元々配布数が少なかったのかも知れない。

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200626020956j:plain↑ 少年誌上に告知のみ登場した「怪獣大戦争」の怪獣(妖怪)陣。(右上)ミイラ男。(中上)狼男。(左上)1ツ目巨獣。(右下)ガンダーラ。(中下)ムカデング。(左下)ゴムラー。 ※ 他に御存知の方は御教示下さい。(切実)

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20200626022330j:plain↑ 「別冊少年サンデー」1967年8月号掲載。エレキドンが大々的に紹介された。あれ?ワンダーレコードじゃない。