ウルトラマンより、放映第15話(制作第15話)「恐怖の宇宙線」の感想です。
二次元怪獣ガヴァドン登場回。
地球に降り注ぐ宇宙船に含まれる特殊な放射線と太陽光線が融合し、二次元のものが三次元化する異変が発生したことにより、土管に落書きしたムシバ少年のガヴァドンが実体化するという夢のあるお話である。
冒頭から怪獣の絵を評論し合う子供たちの図…山田氏と見せかけて(爆)佐々木守氏の脚本です。
夜な夜な土管を前にガヴァドンを勇気づける子供たちが微笑ましい。
「おい、ガヴァドンよ。おれはオマエの命の恩人だぞ 命の恩人が頼んでいるんだから頑張れよ」
「お前はいい奴だよ」
「無理すんな?でも頑張ってほしい」
ああ・・・言われたい・・・
ハヤタは不自然に川に転び回り水中で変身(カッコワルイ!)
そして子供たちはガヴァドンを前に戦闘態勢のマンに「帰れ!」「やめてくれ!」と、異例の大ブーイング。
涙目のマンも子供たちの声を聞き、ガヴァドンを宇宙へ運び七夕の星空での再会を約束する。
「泣くな子供たち。毎年7月7日の七夕の夜、きっとガヴァドンに会えるようにしよう。この星空の中で・・・」
まさかの石坂氏ボイス笑った
「七夕の夜、雨が降ったらどうなるんだよ」というムシバの素朴な疑問には答えぬマン(笑)の代わりに、目から星空の涙を流すガヴァドンが美しい。
ラスト、落書きをしまくる子供たちは自分が描いた怪獣の実体化を夢見るのであろう。
そこに大人たちの理屈や都合は無論、関係がないのだ。