これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

「かいじゅうのすみか 外山夏緒 原画展」in 渋谷モディ

 

10月16日~渋谷モディで開催中の「かいじゅうのすみか原画展」へ行って来ました。「かいじゅうのすみか」とは、様々な事由によって作品に登場した円谷プロの怪獣や宇宙人達が、何者かと敵対する事無く、自然のままの姿で共棲する世界である。物語制作に携われた隠田雅浩氏曰く、人間の日常の反対側にある、怪獣達の日常を描いた物語。僕達が今住んでいる人間中心の社会ではなくて、怪獣達中心に社会のサイクルが回っている場所だと云う概念を想定して作られた世界が「かいじゅうのすみか」です。同時に、円谷プロ歴代怪獣や宇宙人達の魅力を新たに発信する為に企画されたコンテンツでもあります。今回御邪魔した「かいじゅうのすみか原画展」は、「かいじゅうのすみか」の世界を絵本で体験出来る「空想科学絵本『かいじゅうのすみか』」と、11月7日~東京ドームシティにて開幕する体験アトラクション「かいじゅうのすみか」の原点である、美術作家・外山夏緒氏の原画が展示されたイベントです。先ず、此の新企画で何が嬉しいって、ムクムクの猛プッシュですよね。従来、円谷プロのマスコットと云えば、円谷倶楽部特派員を担っているブースカのイメージが定着していましたが、まさかここで『ファイヤーマン』に登場したムクムクが第二ステージに立たれるなんて。(本気で嬉しい) 本作では、モルフォ蝶を追いかけてアンバランスゾーン及び「かいじゅうのすみか」に迷い込んだ少年、即ち「異形者」である人間を受け入れる友好的な怪獣として描かれています。それも、その筈。『ファイヤーマン』第19話「宇宙怪獣対原始怪獣」に登場したムクムクは、人間の少年・ケンタ様の子分ですからね。(笑) 超重力星から地球へ飛来したUFOに入ったムクムクを最初に発見したケンタ少年は、ムクムクをUFOから出して一晩一緒に寝るのだが、小さかったムクムクは、地球の軽い重力によって一晩の内に巨大化してしまいます。驚愕するケンタ少年に反して、ムクムクはケンタ少年とコミュニケーションを図ろうと一生懸命。ケンタ少年もあわあわしてるムクムクに心を許し、二人は主従関…仲良しに。ケンタ少年がくれたキャベツや大根が大好きな人懐っこい性格です。一変、狂暴なマクノザウルスを鎮めようと勇敢に立ち向かう正義心も持ち合わせています。そんな健気なムクムクの魅力が再認識される機会が新たに円谷プロから始動した一点を取っても「かいじゅうのすみか」は、非常に惹かれるコンテンツでした。原画展は、絵本の中に登場する挿絵の原画8点と、主題歌の聴視、冬木透氏直筆の楽譜(複写)、絵本含むグッズ販売が主な内容。ケント紙をベースに、アクリルガッシュと色鉛筆で描かれた外山氏の原画は、絵本では味わえない清新な質感により迫力が一層際立っていました。やはり、木の塗り重ねや怪獣の絶妙な色の差異によって生まれるボリュームは、絵本よりも原画が勝ります。外山氏は、絵を担当するに当たって、隠田氏と「怪獣達の特徴や能力に焦点を当てた描き方をするのではなく、地球上で人間が存在しているように、普通の景色が続くような描き方ができたら…」と、話し合いを重ねたそうで、怪獣にとっての「普通」、怪獣がいる景色を淡々と描かれたそうですね。確かに、「かいじゅうのすみか」は、未知なる世界でありながら、怪獣達が普通に生活している棲息環境を眺めているようです。異形者である人間が来ても動ぜず、むしろ好意を示す怪獣だっている。しかし、人間の私有物と化した地球上に怪獣が現れたらどうだろうか?騒ぎ立て、武器を持ち、防衛と云う文句で攻撃を加えるでしょう…。その多くは、コミュニケーションを取れなかった事が要因ではないかと、隠田氏は指摘しています。そして、ウルトラマンシリーズでは御馴染みの冬木透氏とニュージェネシリーズの音楽を多数手懸けられていらっしゃる小西貴雄氏による共作曲「かいじゅうのすみか」主題歌の試聴コーナーは、フルで拝聴出来るのが凄い。曲自体は「かいじゅうのすみか」PR動画で一部聞ける事が出来ますが、フルで聞けるのは今の所本イベントだけではないだろうか。少年がポータルから「かいじゅうのすみか」に入る描写から始まり、怪獣との出会いと心を通わせながら「かいじゅうのすみか」を理解する少年のストーリーを、冬木透氏には珍しい3拍子のファンタジックなモチーフを用いて表現されているそうです。(キャプションボードより引用) 時に軽快で、時に勇ましく、時に切ない、1つの曲に壮大な物語が詰まった、実に幻想的な世界観。冒頭の高揚感と、最後の優しい余韻が不思議と重なって、心に沁みます。耳と瞳で体感出来る「かいじゅうのすみか」は、現実世界とは少し離れた異空間でした。僕はそこに迷い込んだ主人公。ちいとばかし現実社会に飽きが来てる僕は、時間を忘れて次々現れる怪獣に驚いたり、感動したり。現実世界の出口に困ったとしても大丈夫。ピグモン「物販のレジはこっちだよ」って案内してくれます。(爆)

 

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絵本は、これから東京ドームシティで開催される体感エンターテイメント「かいじゅうのすみか」の原作です。読み手が物語の主人公。僕でもあり、君でもある。「かいじゅうのすみか」に棲む怪獣の配役についても、怪獣が本来持っている背景を入念に考察された上で選抜されている点に注目です。何と云っても『ウルトラQ』要素が1ミリでもある以上、スルー出来ません。本作では、人間社会と怪獣の住処を繋げる入口は、アンバランスゾーンと呼称されています。そして怪獣の住処に誘うのは、モルフォ蝶。全て、ここ(ウルトラQ)から始まるのが、嬉しい。それにしても副題の「空想科学」はズルいよなぁ。反射的にトキめいてしまうもンなぁ。そんな訳で、原画展は~11月5日(火)迄の開催です。ぼかあ、早く後楽園でムクムクに会いたいよ!

 

 


【11/7開幕】「かいじゅうのすみか」最新PV【体感エンターテインメント】~超体験のトビラが開く~