これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

ULTRAMAN ARCHIVES『ウルトラQ』「2020年の挑戦」Blu-ray&DVD完成披露試写&トークイベント

 

昨日、シアタス調布で開催された「ULTRAMAN ARCHIVES『ウルトラQ』「2020年の挑戦」Blu-ray&DVD完成披露試写&トークイベント」に御招待頂き、御邪魔致しました。

 

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↑ シアター9(=Q!) 映像・造形等クリエイター志望の学生をターゲットとした完全招待制のイベントでした。

 

内容は、迫る2月20日に発売予定の「2020年の挑戦」Blu-ray&DVDに収録される「プレミアムトーク」の御披露目と、「2020年の挑戦」本編の上映、そして、造形師の品田冬樹氏と映画評論家の清水節氏によるトークショー。会場内は、20代前半若しくは10代後半と思われる若者が殆ど。昨年11月に開催された「2020年の挑戦」のプレミアムシアターでも登壇なされた清水さんが今回も司会進行で、前回同様客席に対して「今回、ウルトラQ初めて観る方」の挙手を数えていたが、意外にも初見は少数。本イベントが開催された2月1日は、NHK東京放送局が1953年に日本初のテレビ本放送を行ったテレビ放送記念日。当初、僅か866件だった受信契約者数が10年後には、東京オリンピックの開催も相俟って1000万件を突破し、普及率が90%を超えた謂わば映画の斜陽化とテレビの台頭が目覚しい高度経済成長の最中に生まれた『ウルトラQ』も又、ブラウン管から登場したテレビ番組でした。清水さんの前説から始まったイベントは、先ず、2月20日発売の「2020年の挑戦」DVDに収録されている関係各者・有識者のインタビュー「プレミアムトーク」全編の上映。約60分。DVD購入の特権と云うか目玉と云うか、DVDを購入する動機に繋がるツールなのに、軽率に上映して良いのかこれ?てのと、少数とは云え『ウルトラQ』初見者も存在する中、本編上映する前に先にコレ上映するの?と、一人で無駄に余計な心配をしまくったよね。別にこれ大画面で観なくても…いや、何でもありません。概要は、プロデューサーや俳優、監督等関係各者9名(栫井巍氏、飯島敏宏監督、円谷粲氏、飯塚定雄氏、中野稔氏、満田かずほ監督、田中敦子氏、桜井浩子氏、古谷敏氏)と、脚本家や造形家、学者等の有識者4名(中島かずき氏、泉麻人氏、品田冬樹氏、福岡伸一氏)による「2020年の挑戦」に対しての証言や見解、解説。初回なので『ウルトラQ』が誕生した経緯や概要も触れていました。御一人ずつ行った取材を事象毎に分別して構成されたインタビュー集です。ただ、もう関係各者による証言は、流石に聞き慣れた内容が多くて、逆に、有識者による見解は実に新鮮で、皆様オンタイムに『ウルトラQ』を目撃した当事者だからこその実体験と、現代を視野に入れた見解に刺激を受けた次第です。特に生物学者の福岡さんの科学と技術と比較した的確且つ適正な鋭い言及は、前のめりに聴き入ってしまった。そして、栫井さんを映像で拝見するのは恐縮ながら初めてだったかな。(余り映像には御出演されない?だとしたら貴重だ!) で、栫井さんのインタビューだけ、次回発売予定の「ガラモンの逆襲」Blu-ray&DVDに続きが収録されるそうです。(そうやって最後まで買わせる気なのネ…) 不覚にも、スクリプターの田中さんの涙には少しもらい泣きしそうでした。目の前にある障害を打破しなくては為らない時って、必死な余り一番大切な事、重要な事が盲点になるンですよね。此の「プレミアムトーク」は、取材も構成も清水さんが手懸けられたそうで、解説や本編の映像を積極的に取り入れた演出は非常に解り易く、本編未見の状態でも十分理解出来る内容だった様に思えます。又、「2020年の挑戦」に似合ったユニークな演出が好印象でした。ただ、インタビューの内容は、ケムール人の存在を位置付け、詳しく解説してしまっているので、出来れば未見の方は、ケムール人に対する先入観は希薄な状態で本編を観た方が、ケムール人の存在に対して独自の解釈が生まれると思う。僕は前知識無しにケムール人に出会った為に、その謎めいた怪人に対して直感的に「不明瞭な不快感」を感じたし、同時に風貌を「美しい」とも感じた。しかし、ある程度の知識の付いた現在は、地球人の未来の姿(?)として危惧の念を抱き、同情に似た感情さえ胸の内にある。何故美しいと感じたのか?其れは、ケムール人のデザインにエジプト壁画の人物像に見られるシンクロナイゼーション技法を取り入れた成田さんの怪獣(ケムールは"怪人"だが)に対する美術的観点と、断固たる理念。そして、古谷さんの日本人離れしたスレンダーな体型がそう思わせたのでは無いか。徐々に、自分の中で考察を巡らす愉しさが『ウルトラQ』の魅力であるとも思うのですよ。続いて、「2020年の挑戦」本編上映。「もお嫌っ!」って程に、新発見が生まれてしまう訳ですが、今回拝見して感じたのは「Xチャンネル光波」について。「ケムール人が東京タワーに倒される」インパクトが強過ぎて、余り追求して無かったのですが、光波って電波ですよね。て事は、ケムール人(=地球人の未来の姿)は電波に殺された訳で。今や、テレビやラジオは疎か、パソコンに携帯電話(スマホ)、人間社会にとって必要不可欠。将来、人間は電波に支配されてしまうのかな。もうだいぶ人間はその威力に服従してしまっている様な気もするのだが。最後のトークショーは、「プレミアムトーク」にも御出演された造形家の品田さんと清水さんによる対談。と云うより、質疑応答でした。(「プレミアムトーク」と「2020年の挑戦」上映の間に、「質問記入タイム」があって、事前に配布された質問記入用紙に記入する時間がありました。回収された質問からスタッフが<「2020年の挑戦」が上映されている裏で>質問を厳選し、トークショーで発表、品田さんと清水さんが交互に御回答。) 時間の都合なのか、僕の時間間隔が異常だったのか、非常に短く思いました。興味深かったのは、「当時8kgの重さだったケムール人の頭部を、今ならどれくらいの重さで造れますか。」と云う質問で、品田さんが「今はモーターも軽量化していて、だいたい2kgぐらい。」との御回答。おお、其れならローラースケート装備して本来の無茶ぶりケムール走りを再現出来…いや、何でもありません。

 

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↑ 『ウルトラQ』未経験で、趣味も異なる年子の妹(右下)を連れて行ったぞ。万城目淳に一目惚れしちゃってさア大変!

 

約2時間のイベントでしたが、熱気が冷める事のないままにあっと云う間に幕を閉じてしまったのでありました。『ウルトラQ』を観た事が無い余りノリ気じゃなかった妹氏を一緒に連れて行った訳ですが、非常に感化されてしまった様で、帰りの電車で僕よりも熱心にケムール人の存在論を語り出した挙句にウルトラQ全話観るわ(マジトーン)」と、完全にオチたので御姉ちゃん嬉しい。 さて、2月20日の「2020年の挑戦」Blu-ray&DVD発売前に、来る2月16日は「プレミアムシアター第2弾<ガラモンの逆襲>」の開催ですね。ガラモン…と云うより、セミ人間に会えるのが愉しみですなァ。( ^ω^ )