これでもくらえ

独断と偏見で意見具申。主に鑑賞記録。日々研究。

東宝特撮 公式ヴィジュアル・ブック MINI クレクレタコラ

 

タコラ展開催中の墓場の画廊で7月27日より先行発売された『東宝特撮 公式ヴィジュアル・ブック MINI クレクレタコラ』を入手・拝読致しました。

 

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元々、"東宝特撮公式ヴィジュアル・ブック"と題されたシリーズ本は、東宝特撮映画に登場する特定のキャラクター、主に怪獣へ焦点を絞って構成されたゴジラストア限定の写真集で、今回発行されたクレクレタコラ特集は映画では無くてテレビ番組の為、"姉妹編"として登場。サイズも従来のA4からB5版で「MINI」と表されている。

スチール写真やスナップ以上に解説文に重点を置いていて「エッ そうだったの?」と喫驚の証言には写真集の枠を超越しており、世界初(!)のクレクレタコラ専門書籍の名に相応しい濃密な内容であった。1000円とは弱気だ、1500円、いや、3000円でも買うぞ。

確かに写真は瞬時に当時の状況を察知出来て、事実に忠実、我々が触れる本編の画面上のみでは見通しが立たない舞台の裏側を捉えた写真を放映から45年経過した今尚触れる事自体、貴重な体験だと思うが、やはり解説と云う形で台本やスタッフの協力によって公表される証言、文章の数々こそ至高のコンテンツ提供にも思える。

なので、たかが写真集とは云え画面を並べただけの構成に留まらない読み応え十分な濃厚解説が嬉しい。特に本作の企画原案、製作に脚本を務めた磯野理氏を主題に構成された序説によってタコラの製作経緯、経費問題に対する苦労等の記実は作品を再評価させる項目だ。

 

タコラも、チョンボも、森の住民も、一応は怪獣で動物がベースなんですよね。タコラは蛸、ビラゴンは龍(だと思っていたンだけど初期設定の名前「ウナギー」から推測してウナギの擬態化が有力)、デブラはリス、モンロはセイウチ。

例外なのが、トリオ怪獣とトロロで正体不明だからこそ魅了されてしまう訳だが、容姿からしてトロロたんは海月の着想に至るが、テレポーテーションを駆使するし、やはり御化けなのだろうか。イカリー、ヘララ、シクシクは益々未知だ。バーバパパに似...何でもありません。喜怒哀楽の擬態化、怪獣化の思想に落ち着く。

造形を担当したツエニー代表の弟・継蔵氏、デザインを担当した東宝美術スタッフの兄・継雄氏の村瀬兄弟による偉業は言わずもがな、妹の康子さんも携わっていたとは、恐るべし村瀬ブラザーズ。

丁度45年の今頃、夏の暑い日にタコラと森の仲間達は創造されたのだなァ。残念だったのは、ツエニーで制作された着ぐるみの情報は掲載されているものの、東宝美術部の制作だと推測されているビラゴン、デブラ、トリオ怪獣の着ぐるみに関する詳細は写真含め無掲載。推測である様に、資料が皆無なのでしょうね、無念也。

 

おはよう!こどもショー」の枠内で再放送(「牛若小太郎」の後番組?)されたのと東宝製作の5分枠テレビ番組経緯で、行け!シリーズの3大ヒーロー、ゴッドマングリーンマン牛若小太郎の解説で締め括られた。

タコラはアンチヒーローだろうな。僕は欲望に忠実で素直、自分を偽らないタコラを酷く尊敬しているのだよ。