これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

漫画『怪獣サタンゴ』関すすむ

 

1967年4月1日にひばり書房より発行された関すすむ先生の「怪獣サタンゴ」を入手・読了しました。

 

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「ひばりオリジナル怪獣シリーズ」(全5巻)の中の1巻で、表紙を御覧の通りゴリラと半魚人の混血みたいな風貌の人造人間サタンゴが主役のSF怪獣漫画。

この手の本は内容が面白いか面白くないかの問題では無く、希少だからプレ値なのだろうか。
好奇心だけで手を出すにはウームな御値段で躊躇してましたが、遂に好奇心が勝ってしまった。

 

粗筋。突如、都会の街に現れる怪獣サタンゴ!

「ガオーッ」と豪快に響く不気味な轟音。車は吹き飛び、ビルは崩れ、不幸にもサタンゴに捕まった人間は次々とサタンゴの口へとダイレクトに飲み込まれる。

細胞学の権威である大月博士と助手の小林が見守る中、高圧電流によって怯んだサタンゴは海の中へと後退。

騒動が落ち着いた後、サタンゴの産みの親だと告白する大月博士は、宇宙開発の為に研究した合成食品(宇宙食)造りが、思いも寄らず人工生命を産んでしまったのだと打ち明けた。

そこに、戦時中であるベッサム国のホ・チ・キス殿下率いる一味が大月博士が造る人造人間を軍事力増強の為に利用しようと、脳移植手術で有名なソミーノ博士と共に誘拐。

質量共に優れた敵国・メリカーナ国の攻勢に敗北寸前のベッサム国は、大月博士に人造人間の体を造らせ、ソミーノ博士に脳移植を依頼、不本意な心中を隠す二人の博士の手によって、強引にも人造人間サタンゴ第一号が誕生するのだが………

 

タイトル上では"怪獣"表記のサタンゴは、メタンとアンモニアの混合から、人間の手によって造られた"人造人間"と呼称するのが正しい。

宇宙食の研究中だった博士が誤って人造人間を産んでしまい、その人造人間が博士諸共戦争中の国に悪用されてしまうと云うハードな設定の中、残酷非道な本能に忠実で無慈悲なサタンゴは、破壊兵器としての役割しか持たない。

怒り狂ったと云うより、破壊によって喜びに浸る表情さえ伺える様子は、人間が持つ破壊衝動の具現化とも捉えられる。

ただ、輸送車の中で拘束されるサタンゴが悲愴に満ちた悲鳴を上げる場面は、自身の身に起こる結末を悟ってなのか、唯一サタンゴの心情が描かれた物悲しいシーンだ。

 

「水を吸収すると細胞分裂によって巨大化する」「ヘリコプターを追う習性」「高圧電流に弱い」等々、清々しいまでにサタンゴの特性が全て作中で明白なのは、物語をスムーズに展開させる為の必須要件だろう。

中でも着目したのが、主食が人間な点だ。サタンゴの風貌といいガイラの影響を受けてるのか?いや、ガイラにしか見えなくなってきたぞ。

 

自国を慕い反逆の後に戦死したソミーノ博士の撃たれ強さも然る事ながら、助手の小林くんのキャラクター性が酷過ぎて酷い。

無駄に喧嘩強いのは置いといて、ベッサム国の雑魚相手に突然「あんたの おひるは ぎょうざ うひひひ」(?)発言は理解に苦しむ迷シーンであった。

他にもギャグ意欲を感じる場面が複数存在したが、どんな顔をして読むのが正解なのか…(困惑)

 

話の間に「サタンゴの作り方」なるページがあって、名の通りサタンゴの作り方とサタンゴの簡単なプロフィールが掲載されている。

 

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作り方に至っては、④以降作中では語られて無いし、枠の中に無理矢理登場人物を詰め込んだ構成によって、色々と誤解が生じそうだが大丈夫なのか。

サタンゴのプロフィールは、サタンゴと小林くんが仲良さそうで何よりです。

身長と体重は恐らく、水分吸収の度に生じる細胞分裂によって変動するのだろう。

「大小便はしない」って情報、誰得?