これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

ウルトラQロケ地/上野駅

 

ウルトラQ「東京氷河期」より冒頭と末尾のロケ地である上野駅に行って来ました。

 

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冒頭の撮影が行われた広小路口。

度々の工事で多少の変化も見受けられるが、当時の面影が強く残っている。

残念な事に、由利ちゃんとハルオ少年が出会う場面の位置は見当つかずでスルー。(こら)

オープニングクレジット後、高架下の方向からいくらネタギレでも通行人の写真じゃあ…とボヤく秀山記者と日曜版だから…と果敢に振り切る由利ちゃんが会話をしながらカメラの方向に歩み、"上野駅"の駅名標の下に辿り着く一連(03:33~03:47)は、ココで撮影された様ですね。

 

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広小路口から出て正面右、上野恩賜公園方面に位置する場所の付近は変遷を経ているものの、桁橋と鉄道架線柱は当時と変わらない。

 

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駅名標の方は、経年劣化であろうかJR東日本のロゴが加わり、横長の標識に変貌しているが、昭和初期に建設した建物の構造は健在で、窓に目を向ければシーンが重なる。

 


上野駅 広小路口

 

以上の動画はちょっと御遊びで、場面の再現。重ねて観たらアングル全然ズレてた!(爆)

幸い構造や位置感は当時と一切同条件なので、雰囲気の再現としては十分であります。

 

余談をすると、作中で以上のシーン後、由利ちゃんは詩人リルケ『マルテの手記』冒頭を「僕にはただ死ぬためにだけ集まってくる蟻のように見える」と暗唱するのだが、正しくは「人々は生きる為にこの都会へ集まって来るらしい。しかし、僕はむしろ、ここでは皆が死んでゆくとしか思えないのだ。」(翻訳:大山定一氏)と、"蟻"の存在は完全に山田正弘氏によるアレンジだ。

ここで由利ちゃんが付加した"蟻"とは、本作に登場する出稼ぎ労働者=働き蟻の比喩で、都会に集まる人間への捻ったアイロニーを呈示する。

都会を傍観すれば、経済や文化の中心地で所謂"華の都"と云った明るいイメージが浮かぶ裏側で、目紛るしい発展途上ならではの厳しい競争社会を「東京は苦い砂糖」と表現した皮肉は傑作だと思うし、毎日新たなニュースを捕らえ様と駆け回る新聞記者の由利ちゃんが吐き捨てたからこそ効果的だった。

仮に一平くんが「東京は苦い砂糖スね」なーんて言おうもんなら……… 萌えるわ(おい)

 

ラストに淳ちゃん、由利ちゃん、一平くんが故郷へ帰るハルオ少年を見送る15番ホームは、上野駅構内の地平ホームに位置しているそうですが、調査不足で明確な位置は未確認。

作中では、15番ホームの向いは16番ホームだが、現在の向いは14番ホーム。(そもそも、位置関係も逆なので比較の対象にも成らないのですが…)

 

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位置関係も場所も不明瞭でロケ地としては未確立ですが、記念に"現在の15番ホーム"。

53年前、この付近で一平くんが笑顔でハルオ少年を見送ったと考えるだけで感慨に耽り、幸せを噛みしめながら地平ホームでスキップしたくなるぐらい(やめろ)胸躍るのが自分でも不思議~。