これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

エルム/フォノシート「シーボーズ対ゴモラ」

 

1970年6月初版、『オール怪獣大画報』(エルム)の音盤を入手・拝聴しました。

ウルトラマン放映から約4年後に発売された紙媒体で、残念ながら画報は未入手、ネットで断片的に拝見したが、テレビ版で描かれていない怪獣の夢対決の具現化に徹した構成みたい。

本体の内容から影響してか、延長線上の様にフォノシートも同じく「シーボーズゴモラ」と高揚感を煽るオリジナル脚本である。

 

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不勉強で恐縮ながら、今回御紹介の「シーボーズゴモラ」、そして以前御紹介した「噴火口の怒り」(←恐らく、「ザラガス対キーラ」の改題?)は1967年6月に初版発行された"ふらんす書房"の『怪獣カラー百科』が初出みたいですね。「ウルトラマン 怪獣大名鑑」に掲載されていました。

二篇共々、ナレーターは同じく小林昭二氏である点からしても、同時期の制作だと憶測出来る。(となると気に成るのは、オリジナルストーリーの脚本家。一体何方?)

 

シーボーズゴモラ」、舞台は大阪・万国博覧会とし、「怪獣殿下」の背景を継承。

冒頭では、万国博覧会の紹介に合わせて♪国際平和会議のファンファーレ「故郷は地球」が流用されており、平和を願う人々の神聖で広大な世界へと誘う。

大会を祝して空に舞うジェット機の編隊パレードの上空から、突如シーボーズたん落下。

地球へ不時着してしまったシーボーズたんは、再び宇宙へ帰ろうと博覧会場のドームに上り始めた。

と、落下の衝撃でウルトラマンに土の中へ閉じ込められていた(←え?)ゴモラが目覚めて地上へ這い上がってきたのだ。

眠りを覚まされ不機嫌なゴモラは40mの巨体(シーボーズも同じ身長)を揺すってシーボーズに戦いを挑む。シーボーズたんは至って戦意皆無\(^o^)/

戦闘開始と共に一部始終は、♪出撃 (M4T2)「ミイラの叫び」が流用され、緊迫感の深化に成功している。

先攻、ゴモラ。強靭な尻尾を揮いシーボーズが跳ね飛ばされる。「あ!博覧会場が危ない!」

あの大人しいシーボーズが怒った。

繰り返します。あの大人しいシーボーズが怒った。

ゴモラの体を抱え上げると激しく地面に叩きつける後攻シーボーズたん。(やればできる子)

衝撃の怪力を披露した上、ゴモラの2本の角を掴んで投げ捨てた。

流石のゴモラドン引き戦意喪失に陥り、地底に潜り土の中へと姿を消してしまう。

一人残されたシーボーズは空を見上げて悲しそうに鳴いている………そこへやってきた科特隊のジェットビートルがワイヤーをシーボーズへ掛けて宇宙へ誘導するのであった。

再び平和を取り戻した万国博覧会のナレーションに加味される♪エンディング(E2)「バラージの青い石」の穏やかで軽快なラストが清々しい。

 

結論、勝者シーボーズと云う意外性に動揺しつつ好きな怪獣の一つであるシーボーズの新たな一面を看取。ナレーションにもある様に、シーボーズの地球飛来は「再度」として描かれており、テレビ版との結び付きを想起させられる台詞が印象に残る。

終いには特有の戦闘意識の低さ(そもそも戦闘の本能が無い?)を指摘する表現も為されている。

ゴモラに対する容赦無い戦意に感心したいけど、地球に不時着したショックと家に帰れないのではと云う不安感が相俟って発狂しちゃったのなら、やっぱり愛おしくて抱きしめたいよシーボーズたん!!!(*゚∀゚)=3

一方、ゴモラはテレビ版で"亡骸を剥製にして万博会場に飾る"旨が語られているが、今回何故かウルトラマンの手によって土の中へ閉じ込められていたと云う設定。だったら、シーボーズたんの落下の衝撃で御目覚め(監禁脱出)出来て好都合なのでは。

それにしても、シーボーズたんは強かった。強豪怪獣相手に頑張りました。ゴモラの角を2本掴んで投げ捨てた功績は偉大。

ウルトラマンでさえ、一本しか折ってないからね