これでもくらえ

独断と偏見で意見具申。主に鑑賞記録。日々研究。

幻の一平くん「丸山 謙一郎」に関して

 

もし、『ウルトラQ』に登場する「戸川一平」役が西條康彦様以外の俳優だったら………

きっと様々な特撮映画に没頭する事も、旧邦画を観る為に名画座に通う事もなかっただろう。

私だけの問題では無い。ウルトラQの作品自体に多大な影響を与えたに違いない。 

 

 西條様のインタビュー本『僕らを育てたウルトラQのすごい人』等で西條様が語られている様に、一平役の候補はもう一人存在していた。

同じく東宝の専属俳優として活躍していた、丸山 謙一郎氏である。

ウルトラQは、大半が東宝から円谷特技プロダクションに出向したスタッフで結成されており、レギュラー出演の御三方(佐原健二様、桜井浩子様、そして西條様)に関しても、東宝専属の俳優がキャスティングされた。

不確かであるが、ウルトラQ以前に西條様が御出演なされた『花のサラリーマン』でプロデューサーを務めた栫井巍氏の吹挙によって、西條様が一平役に選考されたと御本人が推測されており、東宝側から推薦された丸山氏と建前的な面接が行われたと云う事実が存在する。

"形だけ"行われた面接は行う前から一平役は西條様で確定も同然だった。

しかし、もし何かしらのトラブルによって西條様が一平役を辞退しなればならない状況下にいたとしたら………邪道な空想かも知れないが、無きにしも非ず、一平役が形式上の候補である、丸山氏にキャスティングされていたかも知れない………

一平役は西條様しか在り得ないけれど、"丸山氏が一平役だったら"を少しばかり空想しながら、丸山氏の出演作を辿っていたら、『妖星ゴラス』『怪獣総進撃』『連合艦隊司令長官 山本五十六』『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』……意外にも西條様と多数御共演なさっているのだ。

 

中でも印象深いのが、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』。

ゾルゲル島に出向したチームのメンバーの一員役で出演しており、西條様(一平くん)、更には佐原様(淳ちゃん)も共演している感慨深い一作だと明瞭に云える。

 

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左:ゾルゲル島での晩餐シーンで奇しくも佐原様の隣。万城目淳と幻の戸川一平?(笑)

右:完全に見逃してたけど、クモンガに襲われたシーンでかなり濃厚に西條様に絡んでいた!W一平!(爆)

 

体型は中肉中背と云った所で、声は何方かと云えば滑らかで軽い。勢いは無い。

身長は、175cm↑ある佐原様と同じ(もしくは少々高い)そして漂う爽快感

御顔立ちは三枚目だが、好青年で落ち着いていてインテリ寄りな個性が伺える。

ヤマダ・マサミ様の『ウルトラQ伝説』インタビューページで西條様が丸山氏に対して「雰囲気はオレと正反対」と述べているが、正しく仰せの通りだと思う。(褒めてる)

 

「戸川一平」の人物像は、西條様の役作りが成した功績だと云っても過言では無い。 

もし、西條様が一平役を何らかの形で辞退していたら……きっと面接を受けた丸山氏が一平役を担っていた筈だ。一体どんな一平くんだったのだろうか?

 

余談:『怪獣総進撃』で丸山氏が佐原様に怒鳴られるシーンがあるのだが、少しばかり二人が"淳ちゃんと一平くん"を演じるビジョンが頭に浮かんだのは内緒だゾ。