これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

『光速エスパー』1話~26話(完)/感想

 

光速エスパー』は、家電メーカー・東芝のマスコットキャラクターとして誕生した「エスパー」を実写化した特撮SFテレビ映画。

宣弘社製作の30分枠、全26話で1967年8月1日~1968年1月23日まで日本テレビ系列で放映された。

 

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【粗筋】―アンドロメダ星雲で地球に似た形をした惑星・エスパー星が爆発した。

エスパー星は、ギロン星人によって滅ぼされ、逃げ延びて地球へ飛来した二人のエスパー星人は、地球に降りる際、遊覧飛行を楽しんでいる家族の気球と激突。

気球に乗っていた東ヒカル(三ツ木清隆氏)は無事だったが、ヒカルの父(細川俊夫氏)とヒカルの母(月丘千秋氏)を死なせてしまう。

エスパー星人は贖罪の意味も込め、ヒカルには秘密でヒカルの両親の姿を借りて地球人として共に生きていく事を決意する。

次に地球を標的にしたギロン星人の襲来を察知したエスパー星人の二人は、光波エネルギー研究所で強化服を開発中のヒカルの叔父・朝川博士(宇佐美淳也氏)にエスパー星の科学力を暗示で与え、強化服を完成させる。

強化服装着者に選ばれたヒカルは「光速エスパー」として地球の危機を救う使命を与えるのだが………

 

持病のショタコンが悪化した(定期)

主役が中学生(美少年)(いいとこの坊ちゃん)ってだけで萌えるのに、後半から加担したエスパー2号とか云う超兵器によって私は死んだ。

第十五話から2クールに突入し、エスパー2号の誕生を川切りに宇宙船・ラスター号が活躍したり、宇宙空間での活動が増大し、SF的要素が加速、物語に新たな展開を魅せる。

物語の展開もそうなんだけど、エスパー2号(コーイチくん)とエスパー(ヒカル)から生まれる化学反応がズルい。

コーイチくんの存在によって声変わり、身体付きの変化、精神面の成長と云ったヒカルの変化が明白となっているのだ。

 

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徐々に仲睦まじい二人を観賞出来る幸せに浸るのも束の間、コーイチくんのヤンチャに対して魅せるヒカルの"御兄ちゃん面"が尊い。(わが子を見るような目)

長くなりそうなので、エスパー2号の話はここ等で強制終了致します。

 

本作の魅力は、SFに徹した緻密な設定による独自の世界にある。

主人公はエスパーに変身するヒカル…いや、実はエスパー星人なのかも知れない。

設定上、強化服の研究に苦悩していた朝川博士がヒラめきを得て完成した強化服は、実際の所エスパー星人が構造式を暗示を得て完成し、強化服装着者をヒカルに選考する様に仕向け、強化服を扮したヒカルの名を「エスパー」と命名したのもエスパー星人だ。

ヒカルがエスパーになるまでの過程は全てエスパー星人の暗躍による功績。

しかし、ヒカルは朝川博士から"エスパーである事は両親さえも他言無用"と口封じを受ける。後半、もう全然バレてたけど

ヒカルは宇宙人でもなければ、ヒーローの遺伝子を受け継ぐ超体質な訳でもない、強化服を扮する為に訓練や特訓をしていた訳でもない。

地球を襲う怪現象や事件から地球人を守る使命を与えられたのは、ごく普通の中学生。

しかも、強化服を身に着けて間もないヒカルの最初の仕事が水爆を宇宙へ棄てるて余りにも、余りにも命がけ過ぎるでしょうが…(爆)

数々の助言を与えてエスパーのサポートとなった相棒且つペットの立場にある(電子計算機)ロボットの「チカ」にまで近未来的指向を凝らした入念な設定が伺える。

不覚にもツボだったのは、「もう私の心は読めているだろう?(ドヤ顔)」とエスパーのテレパシー能力をふんだんに活用する朝川博士。

テレパシー能力解っとるならいちいち連絡せんでもいいのに、毎回わざわざ連絡して察してちゃん炸裂すんの痛いからやめろ

 

特に印象深い回は、第三話「原子炉のカビ」。

カビの特性を生かした設定、ミクロ世界へのスリル、精巧なセット、身近な自然現象の猛威…正体はギロン星人だったが、カビの怪獣はシュールな癖に不敵な笑みを浮かべる真っ赤な口が妙に脳裏に焼き付く気味の悪さ。

続いて、第二十三話「我等宇宙の仲間」の宇宙海賊(CV:加藤精三氏)

 

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残忍な本性と優れた科学力の持ち主らしからぬ想像を絶した風貌で笑った。

最終回に向けてメッセージ性の強い濃密な展開と宇宙人の登場が増えますが、どうも敵のファンタジーな容姿に惑わされて内容の深刻性が薄れる\(^o^)/

 

そして、衝撃過ぎた最終回。お願いだから死ぬ系やめたげてよお!

正直、私は度々ヒカルくんがエスパーとして闘う姿に疑問を抱いてしまった。
それはヒカルくんがエスパーに成る事を自ら立候補した訳でもなく、大人の言い成りで使われている様に思えて、何だか腑に落ちない情に苛まれたのだ。
だが、それは私の浅はかな思い違いにも思える。作中でヒカルくんは一度も弱音を吐かず、与えられた運命を前向きに受け止め、使命に全うしていたからだ。

「僕はエスパーだ、エスパーである限り」と特攻したエスパーは、エスパー星人がエスパー星人として正義を貫いて生きてきた様に、彼なりの正義心から生まれた行動だったのかも知れない。

(明らかに首が吹っ飛んでますけど)エスパーは死んでないと思う。

一瞬の出来事だが、宇宙空間を漂ったエスパーは、生死を彷徨う(証拠に体が幽霊の様に透けている)、母の手を握った時、エスパーが生還した瞬間だと思う。(体が透けてない)

何故母は宇宙空間にも関わらず生きていれるのか?→それはエスパー星人だから(こじつけ)

 

で、ギロン星人どこいった?

 

 

余談:素朴な疑問。エスパー星人はギロン星人に"寄生"された末に滅亡したのに、エスパー星人は地球人に"憑依"した。エスパー星人の行動も捉え方によっては"寄生"と何ら変わりも無い様で、違和感を覚……おや、誰か来たようだ…………