これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

朝日ソノラマ/パンチシート『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』

 

朝日ソノラマソノシート『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』 を入手・拝聴しました。

 

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映画「怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス」封切り前の1972年12月15日に朝日ソノラマより発行。A面、B面合わせて約12分程。

 

A面:歌「♪ダイゴロウ対ゴリアス」、ドラマ「ダイゴロウ対ゴリアス①」

B面:ドラマ「ダイゴロウ対ゴリアス②」、歌「ぼくのおじさん」収録。

OPとEDの役割を果たす二曲は、円谷一作詞(東京一名義)、冬木透作曲、子門真人唄による映画と同じ楽曲。

ドラマは、フィルムサウンドトラックでは無く、声優事務所として有名な青二プロダクションの役者による録り下ろし。

 

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映画の内容を簡略化した"短縮版"と片付けてしまうには惜しい、"青二プロ版"ダイゴロウ対ゴリアスである。

出演者は、発明おじさん、鬼沢熊五郎、少年の太郎君。(あとキャスター?)

ドラマは約6分程、原子力潜水艦の爆発によって生じた悲劇やダイゴロウのエサ代を稼ぐ為に発明おじさんが発明品を披露するなどの要点を押さえたシナリオ。

オリジナルの作風に基づいて、挿絵とドラマの人物はコメディタッチで痛快な描写だが、ダイゴロウを通して人間の弱さ醜さを主張する「実に人間とは自分勝手な動物です」と云うニート発明おじさんの悲痛に胸を打たれる。

オリジナルに比べて登場人物が少ないからなのか、熊五郎と発明おじさんの名コンビが際立ち、熱線遮断フィルターを被せるべくゴリアスに立ち向かう一連の活躍シーンに偏重している様に思う。

ダイゴロウが熱線を吐く成長描写もなければ、やや強引な結末ではあったが、発明おじさんと熊五郎が出会った病院に再び戻る入念な構成は御見事。

そしてEDに「♪ぼくのおじさん」を収録した絶妙なセンス。

やはり青二プロ版のダイゴロウ対ゴリアスは、怪獣二匹組よりもオジサン二人組を過剰に意識して製作されたのだと推量される。(違うでしょ)

 

残念ながら声優の詳細と、挿画がノンクレジットの為に不明。(人物画と怪獣の表情に特徴が出てる絵師だが、自身のビギナー知識では推定不能でありましたとさ)

特に挿画は、筆絵にあるまじき迫力で震え上がり息を呑んだ。

赤ん坊姿の無防備な愛らしさから一変、勇敢にもゴリアスに立ち向かうダイゴロウの姿が見事に表現されている。

怪獣の熱気に満ちたイラストと異なる人物画のコミカル描写のコントランスが調和されたオリジナルの雰囲気が快然として好印象だ。

 

余談:初めてパンチシートを手にした。レコードとフォノシートの間?

"パピイシリーズ"を持ったロボットくん(に扮する少年かも)のかあいいボディにセンターホールを作るなんて悪趣味ネ~