これでもくらえ

独断と偏見で意見具申。主に鑑賞記録。日々研究。

映画『お嫁においで』(1966年 東宝)

 

本多猪四郎監督、映画『お嫁においで』の感想です。

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。

 

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― 或る朝の通勤途中、エンストした二人組のスポーツカーを手助けした露木昌子(沢井桂子氏)は、ホテルのレストランで働くウェイトレス。
その夜、朝に出会った二人組が昌子の働くレストランに偶然訪れた。
二人組は、造船所の設計技師である須山保(加山雄三氏)と妹の葉子(内藤洋子氏)だ。
両親が勧める縁談に耳を貸さず、昌子に惚れ込んでしまった保の為に、兄思いの葉子が後押しするのだが、昌子にはタクシーの運転手である野呂高生(黒沢年男氏)と云う親しい青年が居た。野呂も保同様に、昌子に想いを寄せる男の一人だった。

恋人候補に立候補した保は、昌子を高級レストランに連れて食事をし、ヨットに乗せたり、贈物をしてアピールを行い、昌子は経験した事のない幸福感を得る。

やがて保からプロポーズを受け取った昌子は、保と対照的な野呂への想いの間で揺らいでしまい………

 

本作は、言を俟たない本多猪四郎監督が怪獣映画を数多く担っていた時期に制作された非怪獣映画で、加山雄三のヒット曲「お嫁においで」を題材にした明朗な青春映画である。

 

お前ら!愛は金で買えねえからな!

分かったな!そこの金持ち!お前だよ、お前!

白状するとぼかあ金で人の心は買えると思うんだけど、これ以上イメージダウンとかしたくないから一応豪語しといた方が良いよね。うん。

 

有島一郎氏や飯田蝶子氏の出演も相俟って若大将シリーズを想起させられた一作。

主人公の保は、良家育ちで歌や海好きの大らかな加山雄三氏の特色をそのまま取り出した人物像だが、最終的にはヒロインにフラれると云う皮肉な結末であった。

加山雄三氏の楽曲をモチーフにした歌謡映画なので勿論主演は加山雄三氏なのに、ヒロインの沢井桂子氏、そして何より妹役の内藤洋子氏が平然と眩しいのは、女性を至妙に引き出す演出を施す事に定評のある松山善三氏の脚本による賜物だろう。

 

個人の生活環境や経済問題に対してシビアで露骨な描写が多く、現実的な格差社会を絡ませた恋愛事情に迫るストーリー展開とは裏腹に、前記の通り富豪の保を振って庶民の野呂に決めて、"愛は金で買えない"と夢が感じられる美しい余韻で幕を閉じる。

愛は金で買えないと云う事を訴えながら、昌子がプロポーズの返答を保に行う場面で「幸福は他人から得るのではなく、自分で掴み取るもの」と云った昌子の台詞が印象深く、どちらかと云えば"幸福の在り方"に本質の比重を置いている様に思う。

特筆すべきは、一度昌子が金によって得られる幸福を肯定し尊重する描写。

幸福の形が様々である事、保の気持ちや存在に対しても敬畏を払った一連が好感を遺した。

 

そして何より、妹萌えが爆発して大変だった。

両親の反対をも押し切り保の恋を応援する葉子は、兄思いな余りに兄愛が垣間見えるキュートな妹で、「男は図々しいぐらいが良い、手ぐらい握んなさいよ!」と云ったアドバイスを保に対して行った際に、保が葉子を練習台したの案件過ぎて失神した

あの、手を強引に握って御でこにちゅってするやつ、ちょっとああいうのは心臓にって云うか、子宮に悪いのでやめて欲しいですね(やめろとは言ってない)

ラストシーンでフラれた保と船上を共にする葉子は、保を労わっていると云うよりも、あっけらかんとした朗らかな態度で、満悦した表情に見えたのだ。

葉子の幸福は、兄の傍に居る事だったのかも?

…なんて考えてたら、萌えて萌えて仕方ねえんスわ(頭痛)

 

若大将で耐性を得たのか突然歌い出す加山雄三氏をすんなり受け入れる体になってしまったのだが、船上で披露した「♪お嫁においで」の妄想?空想?場面で"~珊瑚でこさえた紅い指輪あげよう"の歌詞に合わせて、股間から珊瑚の指輪出してワロタ

久々に加山雄三氏の裸見たけどやっぱ胸毛スゲエ

あと、加山雄三黒沢年男の決着酷い\(^o^)/

加山雄三氏が強過ぎるのか、黒沢年男氏が弱過ぎるのか.......(頭抱え)

 

  

余談:自分とは全く趣味も違うし、昭和の映画に全く興味ゼロなキラキラJDの妹氏を連れて観に行ったのだが、鑑賞後に感想を聞いたら「珊瑚の指輪を股間から出すのは衛生的にマズいし、絶対に受け取りたくないよね」だそうです。

姉妹揃ってだいたい同じ事考えるもんなんだなァ......(遠い目)

 

 

 

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