これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

コロムビア/コロ・シート「快獣ブースカ」(ピクニックの巻)

 

コロムビア/コロ・シート「快獣ブースカ」(ピクニックの巻) を入手・拝聴致しました。

 

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歌「♪快獣ブースカ」「♪ブースカ音頭」、ドラマ「ピクニックの巻」収録。

ドラマは山田正弘氏、上原正三氏によるオリジナル脚本。挿絵は益子かつみ先生。

ブースカの紹介を主張された内容からして、恐らくテレビ放映前後に日本コロムビアから発行されたシートと推測される。

 

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「君んちにねえ!あの、ボクみたいなカイヂュウがいたらいいと、思わない?」と、聞き手に対するブースカからの一声が唐突に始まる約7分のドラマの世界は、大まかに"アルバイト"と"ハイキング"の2パートに境界線を設けて構成した様に思う。

 

アルバイトと言っても、スクラップの片付けとラーメン屋の出前。

それも殆どブースカパシリにされるので、決して児童労働ではない。

スクラップの片付けでは、100トン力、ラーメン屋の出前では、ラーメン好きで大食いと云ったブースカの特性(超能力)の紹介に徹している。

結果、ラーメンではなくまさかの蕎麦食い競争の賞金でハイキングに行ける事になった後半への転換も見事。

後半もブースカの特性に注視したシナリオで、ハイキングへ向かうバスの中では"大作が発明したクロパラによって誕生した快獣"である点や、千里眼、ブー冠からの煙を発動させる。

バスにスピード違反のダンプカーが衝突、逃走した一件によりブースカ勝手に飛行追跡を始める。

それに対して「もう捕まったのと同じよ」と捨て台詞を吐くミー子ちゃんのパンチ力と言ったら(爆)

ブースカ紹介の重要性を強調した一作として、漫画本にも"ブースカについて"圧密化したコラムにも注目したい。

 

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弱点に関して、カメはテレビ版、アリは漫画版と分類されているのが主流に思うが、両方掲示されているのは珍しい。

 

ダンプカーの件はまるで無かったかのようにハイキング中の一同が、もうすぐ頂上へ差し掛かろうとした時、お腹が空いて力が出ないブースカ(絶望)

飛行によるエネルギー消耗と語るチョロ吉を合図に、ブースカの背中を押しながら頂上に辿り着いた一同は、お腹が空いたブースカの為に自分の分のお弁当まで全部ブースカに与える。

「みんなのお弁当食べちゃって悪いねえ~」と言いながら、容赦なく全員分のお弁当を食すブースカ(酷い)

次は大作一同がお腹が空いて力が出なくなってしまい、帰りはブースカが全員を背負って飛行帰宅すると云う、散々な腹ペコ物語であった。

 

締めくくりが音盤と漫画本で異なるニュアンスが聞き手に解釈を投げかけている様で興味深い。

音盤では、お腹が空いて力が出ない一同が「しおしおのパ~」の台詞に乗って悲壮感に満ちた終末を迎えるが、漫画本の方ではブースカの背中に跨りピーターパン宛らの愉快なワンシーンが描かれている。

 

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特筆すべきは、まるで大作一同に隠れてブースカの一部始終を目撃し、ブースカと内緒話をしているかの様な終始の演出に尽きる。

音源の選定に関しても、オリジナルドラマを創出すべく多種多様、バラエティに富んだ一作として評価したい。