これでもくらえ

独断と偏見で意見具申。主に鑑賞記録。日々研究。

朝日ソノラマ/ソノシート「快獣ブースカ」

 

朝日ソノラマソノシート快獣ブースカ」 を入手・拝聴しました。

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20180213164006j:image

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20180213164015j:image

 

A面、主題歌「♪快獣ブースカ」ドラマ「ブースカ誕生」
B面、「♪ブースカソング」ドラマ「ブースカは天才!」収録。

ドラマの脚色は上原正三氏が執筆、オリジナルキャストによる録り下ろしで、挿絵は御馴染み、益子かつみ先生。

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20180213164024j:image

 

基盤のテレビ版の第1話「ブースカ誕生」を始め、テレビ版のフィルムサウンドトラックを利用した勁文社の「ブースカ誕生の巻」、テレビ版とキャストが異なるコダマの「ブースカ誕生」など様々なバリエーションに富む、ドラマ『ブースカ誕生』。

朝日ソノラマ版は、ミー子、ジロ吉、ヒロシがブースカの誕生に立ち会い、大作より大怪獣の代名詞としてゴジラのみならず、ペギラが挙げられている。

それに対して「いじゃなあい、痺れちゃう」って心酔してるジロたそが天使過ぎてつらい(持病のショタコンが悪化)

ブースカ誕生の一連から、街中で展開されるブースカ騒動の場面変転が実に至妙だ。

街へ出たブースカは新店舗のラーメン屋でラーメン40杯を食し、邪魔だと言って自動車を投げ飛ばし、次々と奇行に走る。

警察官に奇行を止めるよう訓告されるも「だって通れないんだもん!」と稚拙な言い訳を行うブースカは、生まれたて故の未熟さが伺えて愛くるしい。

そしてダンプカーにひかれるブースカ(急展開)(無傷)(強い)

続いて何故かダンプカーの下敷きになった警察官を怪力で救助して、ウルトラマンの如く颯爽に飛び立つブースカが有終の美を飾る。

決してヒーロー面している訳ではなく、褒められて照れ隠しで飛び去る演出が好印象。

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20180213164132j:image

 

挿絵で東京タワーを鷲掴みにしてたり、(別の漫画では)口から吐き出す怪光線で東京タワーを溶かすなど、大作達の空想上であろう、益子先生が描く"大怪獣ブースカ"は名状し難い娯楽的な魅力に満ちている。

 

ドラマ「ブースカは天才!」では、聡明なブースカ大いにパシられる活躍する傑作。

発明家として大変優秀な大作がテストの点数が低い点について毎度の事疑問を抱きつつ、ブースカが100点満点と云うギャップ萌え。(萌えはしない)

点数が良いからと言って宿題を全部ブースカに押し付け、宇宙ロケットを作り出す大作一同(目的不明) 悪い予感しかしないブースカが早々に反対してて笑った

案の定、嫌がってるのに強引に完成したロケットのテスト飛行を担う羽目に…(ちなみに「ロケット騒動」でも実験台にされてる可哀想なブースカ余裕で虐待です。)

特筆すべきは、テスト飛行中にヘリで目下逃走中の逃亡犯、銀行ギャング2人組と織り成す見事な展開。

ブー冠が10億円だと滅茶苦茶な鑑定予想するコミカルなギャングの攻撃によって怒るブースカが出した煙で盲となったギャングのヘリとブースカのロケットが衝突爆発。

衝撃の弾みでブー冠が頭から外れてしまったブースカは、墜落するギャングを救助して「安全な場所へ連れてってあげる」と悪者に対して善行をするも、"安全"な警察署へ連れていくと云う"天才"の名に相応しい明達な一面を魅せた。

そして最後の「王冠が取れたらブースカはパーだわ」と云うミー子ちゃんの吐き捨てた様な台詞が痛烈。女は怖いわ。

ギャングの挿絵は、益子先生の漫画版で登場した脱獄犯・キングとコングにどこか似ていたなァ。

 

耳から得るドラマのストーリーも然る事ながら、やはり合わせて読む益子先生によるオールカラーで丁重に描き込まれた挿絵の存在は絶大だと肺腑に沁みた。

益子先生の描くブースカは、稀に感情を伏せた表情が見られる。ポーカーフェイスともまた異なる抽象的な表現に心を擽られるのは一体何故なんだ……!