これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

朝日ソノラマ/ソノシート「マイティジャック」(万能怪戦艦撃滅!)

 

朝日ソノラマソノシート「マイティジャック」(万能怪戦艦撃滅!)を入手・拝聴しました。

 

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♪「テーマソング」(主題歌:マイティジャックの歌)、ドラマ「万能怪戦艦撃滅!」収録。
MJ放映間もなく、昭和43年4月27日発行。「緊急出動!」の前作となる。
絵本の物語に沿った挿絵、表紙は堀江卓氏が画筆を揮う。

 

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「万能怪戦艦撃滅!」と題されたドラマの脚本は、同じく若槻文三氏が執筆した制作第1話(放映第9話)「地獄への案内者(ガイド)」と殆ど同然の内容で、フィルムサウンドトラックと推測したが、比較してみると多少台詞やニュアンスが異なる為、恐らく録り下ろしと思われる。

出演者は、天田副長(南廣氏)、ゲン(二瓶正也氏)、めぐみさん(久保菜穂子氏)、久能(高津住男氏)、ナレーション(中江真司氏?)。

冊子の方に、"池田和歌子"の名前が伺えるが、誤植?久保菜穂子氏の代役とも思えないし…

 

「地獄への案内者(ガイド)」を鑑賞していれば、久能がQの捕虜として殺人ロボットに改造された前提を理解の上で視聴出来るが、残念ながら「万能怪戦艦撃滅!」にはそういった久能のストーリーが希薄で不十分。

テレビ版では、強制的にスパイとして仕立て上げられた葛藤が描かれているが、ソノシート版では、恰も自主的にスパイに成ったと思わしき描写なのは腑に落ちない。

そもそもソノシート版では、ドラマを控えてQの新型戦艦である鯨ことホエールの魅力を全面にアピールしてメカニックのカッコ良さを引き出す演出がなされている様に感じたが、テレビ版ではゲンと久能の恋人である恵理子の久能捜索がメインとなり、救われなかった久能の悲劇を主張している。

そういった面でも、やはりテレビ版MJは大人をターゲットとし、ソノシート版MJは子供をターゲットとして製作された意図が伺えよう。

ソノシートでは久能いらなかったんじゃねえの?

と云うのが、正直な感想だ。余りに扱いが粗末過ぎるもの。いや、テレビでも粗末なのは変わらないんだけど…

ただ、特撮に劣らぬクライマックスのホエール撃沈画のスケールには脱帽した。ピブリダー未出動なのが悔やまれる。

独特なタッチの人物画も絶妙な堀江卓氏に拍手。

 

それにしても、Q戦艦の底知れぬ魅力は一体どこから?

一見して敵艦である事が認識出来る、控え目で荘重なゾッとするデザインに、何度も何度も心酔してしまう……特にホエールは群を抜き、隠棲的で美しい。