これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

「ウルトラQ怪獣伝説 ー万城目淳の告白ー」(2005年 オリジナルDVD)

 

金子修介監督、「ウルトラQ怪獣伝説 ー万城目淳の告白ー」の感想です。

 

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2005年にオリジナルDVDとして発売された作品で、登場するキャストは万城目淳役の佐原健二氏を始めナレーションの石坂浩二氏など、当時の「ウルトラQ」オリジナルキャストである。

 

真っ暗闇なのにサングラス装備という怪しげな風貌で現れた淳ちゃんが、まさか序盤からとんでもねえ告白をしてくるとは思わなんだ\(^o^)/

どうやら本作に限った設定らしいが、SF作家・万城目淳が実体験した28個の出来事を世に発表した作品が「ウルトラQ」と云う発想に称賛。

本放送時に"内容が難解すぎる"理由で未放送となった最終回の「あけてくれ!」に関しても、"同じSF作家"として友野健二が紹介されており、実体験を小説化するヒントは友野健二から得たのだろうか。

後付けとしては矛盾が生じるので、設定が強引な気もするがこまけえこたあいーんだよ

 

物語は「ウルトラQ」全28話の名場面を淳ちゃんと仲間達が事件を振り返る形で展開され、合間に当時携わった監督、脚本家、スクリプターなどのスタッフのインタビューを交えた独特な構成だ。

加えて開田裕二先生のイラスト、池谷仙克先生によるジオラマが娯楽性を豊かに彩る。

淳ちゃんが実体験した事件と語る空想的な世界を各話の名場面を通して追体験している…と思いきや突如、放送当時からのファンと語る金子監督が現れ、今は亡き円谷プロの怪獣倉庫を探索したり、当時のスタッフが撮影の回想を行う事によって、現実的な世界に引き戻される。

この不思議な感覚は、現実と空想の境界線に存在するアンバランスゾーンを連想させる演出にも思えた。 

 

制作順に紹介されていく「ウルトラQ」の本編だが、海外セールスを意識して制作された「宇宙からの贈りもの」に限り、英語吹き替え版を抜粋した工夫がユニーク。

英語喋る一平くん悪くねえってかむしろキュートにあざといのでいいぞもっとやれ

全貌は、総天然色のBOXかなんかの特典「ナメゴン・スペシャルディスク」に収録されてるみたいですね(観たい)

あと印象に残っているのは、田村奈巳さんの贔屓カットw

田村さんのインタビュー枠と思いきや、突如佐原さんが現れて「ペギラは東京にも来たんですよ!」と発したと思えば、再び田村さんに戻った謎の掛け合い(強引)は一体…?

そして何より、一平くんが洞仙寺の住職ってなんぞ/(^o^)\

 

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神楽坂のレストランバー「ベム」はどうなってしまったのでしょうか。(困惑)

ウルトラQ倶楽部」(2003年)の設定とは大いに異なるので動揺したが、秘かに「ゴメスを倒せ!」のロケ地である金峰山・永林寺で撮影を行っており、40年という時の流れを感じながらも、当時と変わらぬ明朗活発な一平っぷりが素晴らしい西條様である。

まァ実際、神楽坂若宮八幡神社の氏子総代ですし、住職姿も大変御似合いな訳ですし、お寿司。

 

金子監督とスタッフのインタビューの中には御恥ずかしながら、初耳の話説もあり、中でも満田監督より語られた「燃えろ栄光」のゲスト主演・工藤堅太郎氏との関係性には不覚にも心を揺り動かされた。ピーターが満田監督に見えてきたよぼかあ

 

ウルトラQ」のリバイバル作と云うのだろうか、続編と云うのだろうか、番外編と云うのだろうか、表現に戸惑うが、序盤も終盤も友野健二を前面に露出して"SF作家である万城目淳"を強調しているからだろうか、この作品に登場する淳ちゃんはオリジナル版に比べると非常に孤高でミステリアスな雰囲気を醸し出していた。

淳ちゃんとゆりちゃんと接触しないからかな、個人的に先輩感の無い淳ちゃんに違和感…でしたな。

ラスト、異次元列車がモノクロからカラーに色付く仕掛けは、総天然色化の暗示だったのだろうか?(笑)

 

友野健二のせいでどこか不明朗な全編は、特典映像と題された金子監督と石坂浩二氏による痛快な対談によって調和されたようにも思う。

石坂氏が下心ありありでナレーター務めてたの笑った。