これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

小学館ファミリーげきじょう「かいじゅうゲゾラの大けっとう」(アテネレコード)

 

恐らく、絵本か紙芝居が付属されていたであろう「小学館ファミリーげきじょう『かいじゅうゲゾラの大けっとう』」の音盤(両面フォノシート)のみ入手・拝聴しました。

 

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収録は、ドラマ「かいじゅうゲゾラの大けっとう」約10分程。

ナレーションの横山興二氏を始めとした出演者は、ゲゾラの登場映画である「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」のキャストとは無関係のようだ。

絵本を捲りながら聞いていく仕様なのだろう、序盤でいきなり登場する女性の「(ピンポンピンポン)~が聞こえたら捲ってね(棒読み)」が薄気味悪い

ページを捲るタイミングのお知らせベル「ピンポンピンポン」は計15回だったので、15ページぐらいの絵本だろうか。

 

主な登場人物は、南洋のセルジオ島へ怪獣の調査に向かおうとしている宮博士、噂を聞いて(?)訪れた"こども新聞"の記者を務める太郎くんとアヤ子さん。

偶然にも映画の主役陣と同じ名前だが、太郎くんとアヤ子さんは恐らく小学生だし、宮博士はオジイチャン博士(語尾が「~じゃ」なんだもン)で別物扱いっぽい。

物語は、多少のニュアンスは異なるものの、映画を基盤にしている様だが、前半はゲゾラより前に公開された「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」「怪獣総進撃」の追憶がメイン。

宇宙生命体という点、キラアク星人がコネクションとして主張されている。

…怪獣調査を行うべくセルジオ島へ着いた宮博士、太郎くんとアヤ子さんの前に現れたのは、島の祈祷師であるオンボ。

島の洞窟に向かう事を拒むオンボをよそに、洞窟底の海中で調査を行う太郎くんと宮博士が行方不明だったロケット(パラシュート)を発見、続いて不思議な光を発見した太郎くんが、現れたゲゾラに襲われるが、いるかの大群によって難を逃れた。

一難去ってまた一難、直ぐに上陸したゲゾラを見て、火が弱点である事を思い出した宮博士は、ガソリンの入ったドラム缶に火を付けて転がしゲゾラを撃退。

煙を出して溶け出すゲゾラから流れ出た煙が、近くに居たカニとカメを包むと忽ち大怪獣に変身した。ガニメとカメーバだ。

木や家を破壊しながら山の方へ追い詰める3匹の怪獣から逃れるために洞穴に逃げ込んだ宮博士等に驚いたコウモリが外へ放出、いるかに続いてコウモリの発する超音波に気が狂った3匹が仲間同士喧嘩を始める。

超音波から遠ざかろうとした3匹は、噴火口に近付いたが最後、噴火口の中へ次々と転げ落ちて火山の爆発と共に宇宙生命体は滅びた………というのが大まかな内容。

 

宇宙生命体がイルカやコウモリが放つ超音波が弱点である事や、ガニメとカメーバが噴火口に呑まれる最期など、やはりベースの設定は映画に沿っているのが伺える。

特筆すべきは、ゲゾラの最期がガニメとカメーバと共である事、そして何よりコウモリに襲撃された際に魅せる、ゲゾラ・ガニメ・カメーバ3匹の戦闘描写!

映画ではゲゾラ様の交戦は見れない故にこりゃたまらん!コウモリが頭上に飛び交う中、今にも噴火しそうな火口を背に3匹がどういった戦闘を行うことやら……!!

他、映画では"アメーバ状"の宇宙生物だったのが"煙状"の宇宙生物というアレンジが絶妙。

そして煙を出しながら溶け出しちゃってるのに、ガニメとカメーバと共に宮博士等を追い詰める、頑張り屋さんなゲゾラ様にキュン…

 

残念だったのは、SEが全部ナレーターの声\(^o^)/

怪獣3匹の大乱闘が、どしーん!ばたーん!ぎゃおー!ぐわー!(オッサンの声)で片付けられてしまっているのは何とも腑に落ちない。

クライマックスの大噴火でさえ、どどどどどどどどどーん!!(オッサンの声)ですからね。ひでえよほんと。どうにかならなかったのこれ。

挿入歌も1曲のみ(アレンジもあったけど)で、物足りなさを感じざるを得ない。

ただ、「(ゲゾラが)海の水を垂らしながらゆっくりと近付いてきた…」といったイマジネーションの刺激となる表現豊かな描写は好印象でした。 

 

余談、これには出てこなかったけど、やっぱゲゾラには小畑さんの反発がなきゃダメ

小畑さんの偉大さを改めて痛感………