某A氏の独白帳(仮)

独断と偏見で意見具申。空想特撮シリーズを始めとした特撮作品の鑑賞記録など。

映画「ハワイの若大将」(1963年 東宝)

 

福田純監督、映画「ハワイの若大将」の感想です。

 

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初の海外ロケを行った若大将シリーズ第四弾。

若大将がキャプテンを務めるヨット部がレースに向けて青春を謳歌する本作に対して、ヨットで漂流した若者達のエゴを描いた「マタンゴ」が併映作とは衝撃ですな。

同じ南の島を舞台をしているにも関わらず、受ける印象は対照的。

 

京南大学ヨット部キャプテンの若大将(加山雄三氏)とマネージャーの江口(二瓶正也氏)が練習航海中、中里澄子(星由里子氏)の運転するボートと衝突しヨットを大破させてしまう。

ヨットの修理費用を稼ぐ為に開催したパーティーへ多額寄付した青大将(田中邦衛氏)が交換条件にヨット部の入部を迫り、若大将は渋々承諾。

前期試験の際に、若大将の答案を青大将がカンニングした事が教授(平田昭彦様)に発覚し、両者は二か月間停学処分となった。

青大将は停学を良い事にハワイの大学へ留学をするが、再びハワイでもカンニングを犯し遊び回っている青大将を連れ戻すよう青大将の父(三井弘次氏)に依頼された若大将は、ハワイへ渡航するのだが……

 

やはりハワイが舞台なので挿入歌も海外の歌が多く、エキゾチックな娯楽映画。

今回マネージャー役で御決まりの江原達怡様が泳げない(可愛い)という事で、代わりに本作のみ二瓶正也様がキャスティングされている。

不思議と違和感は無い…でもやはり長身で目立つので加山雄三氏と並ぶとどうも二瓶様の方が存在感あったりして(苦笑)

「エレキの若大将」に引き続き、古谷敏氏の御出演が動機で鑑賞したので嬉しい誤算でした。

 

いつも異常にモテて仕方ない若大将だが、本作に登場するヒロインは潔くドライな印象。

若大将に一目惚れ(?)した夏子(清水由記氏)は競争率が高い若大将に嫌気が差して、青大将に方向転換。一方、青大将は澄ちゃん一途でブレなくて良い。

渡航先のジェーン(ハヌナ節子氏)と結婚を催促する上田(上原謙氏)に対して日本への想いを交えた若大将の人情に厚い断り方に対する、ジェーンの「立派だった」と言う台詞も素晴らしい。

まァ澄ちゃんは相変わらず、一人嫉妬に狂って空周りしているんだけど、そこが彼女の魅力だよネ!

 

悪役の青大将は、赤まむしこと赤塚(堺左千夫氏)の登場によって悪味が薄い。

だからといって、正義味も無くいつも通りの下衆野郎なんだけど(爆)

見物はやはり赤塚に連れ去られた澄ちゃんを救助する際に、良い所を全て若大将に持っていかれた御粗末な姿だろう。

最終的に若大将が澄ちゃんを守り抜いたが、あくまで青大将を立てる若大将が憎い。

 

因みに、古谷敏氏はヨット部員役。 (クレジット有り、台詞…あった?w)

クライマックスの京南優勝パーティーの際に、若大将の祖母・おりきちゃん(飯田蝶子氏)とハワイの古屋(左卜全氏)が40年ぶりに再会する場面で写っている"フルヤ違い(爆)"な古谷氏が個人的にツボだ。

 

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これわざと?狙ったの?ってぐらい綺麗にフレームインしてて笑った。

 

それにしても、おりきちゃんと古屋ちゃんの物語も本作の魅力だろう。

オリンピックの為に只管勉強していた英語が、ハワイと古屋ちゃんとの再会に繋がる伏線も見事。

この後、覚えたての英語を交えながら会話する二人を妄想して勝手に癒されたよ。

 

 

 

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