某A氏の独白帳(仮)

独断と偏見で意見具申。空想特撮シリーズを始めとした特撮作品の鑑賞記録など。ネタバレ含。

映画「エレキの若大将」(1965年 東宝)

 

岩内克己監督、映画「エレキの若大将」の感想です。

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20170812084809p:plain

 

当初のエレキギターブーム最中に製作、公開された若大将シリーズ第六弾。併映は、怪獣大戦争

前日のイベントで古谷敏氏が若大将に御出演なさっているのを耳にしてヒットしたのが「ハワイの若大将」と本作である。

 

音楽を交えながらもスポーツが主題となった青春ドラマがパターンだが、今回は音楽がメインな傾向。

京南大学アメラグ部の次期キャプテンの任命された若大将(加山雄三氏)が開いた祝賀会の帰りに、飲酒運転を行った青大将(田中邦衛氏)の罪を被った若大将と澄子(星由里子氏)の衝撃的な出会いが秀逸だ。

曲がり角や出会い頭に衝突して運命の出会いを果たす様なシーンはベタで在りがちだが、交通事故で運命の出会いを果たす斬新なセンスと青大将の卑怯な性格と若大将の大らかで青大将思いな性格が、このシーンのみで十分に理解出来る。

そして、後に澄子が真実を耳にする際に若大将の正義感溢れる本性を知る伏線となっている点、実に絶妙。

 

澄子への損害賠償10万円に関して苦悩していた若大将と青大将は、澄子が勤めるリード楽器店で優勝賞金10万円のエレキ合戦が開催される事を耳にし、アメフト部のメンバーと若大将の友人で蕎麦屋を勤める隆(寺内タケシ氏)で「ヤングビーツ」を結成。

メンバーには、二瓶正也様、黒沢年男氏が伺える。とんでもねえ美青年集団だな。

あと1勝で優勝に迫るヤングビーツへ対抗心を燃やした赤田(ジェリー藤尾氏)率いる「シャークス」(ビートルズの二番煎じw)が青大将へヤングビーツが負ける様に裏工作を依頼するも、失敗に終わり無事にヤングビーツが優勝を果たす。

何と言っても優勝の決め手となった、加山雄三氏の代表曲「夜空の星」が最高。自分はこの場面のみでも十分に鑑賞の価値が有ると思う。

裏工作の優秀なタイミング、個性が溢れるリズムの取り方、スタイリッシュな衣装、ドラムソロ、若大将のボーカル…終いには番組の司会者に内田裕也氏ときたもんだから、非の打ちどころが無い。

 

ヤングビーツの優勝に納得のいかない赤田との大乱闘によって停学処分、父・久太郎(有島一郎氏)から勘当を受けた若大将は、絶好のタイミングで隆からプロバンドの誘いを受け、日光で活躍を果たす。

青大将を利用して(爆)日光へ若大将を追いかけてきた澄子は、若大将から"澄子さんの事を考えながら作った曲"と前付けして披露したこれまた加山雄三氏の代表曲「君といつまでも」が素晴らしいのは良いが、なんで澄ちゃん歌えるんだよ

そして間奏部分で、突然カメラ目線で語り出す若大将が怖い。

からの「日光和楽踊り」は笑うよ。なんだよこの温度差。「コラヨット!」じゃないよ。やめてくれよ。

 

そして「田能久」破産、澄ちゃん失踪、アメラグ試合とクライマックスまで濃密な一作でした。

特に、応援にエレキを交える演出が本作の集大成に仕上がっている場面が素晴らしい。

バンドの再結成で田能久の再建資金を稼ぐストーリーも終始喧嘩していた父のエレキに対する理解や和解に繋がっており、傑作だ。

だが、流石にどう考えても間に合わない試合にヘリで登場する若大将は強引すぎたな?(爆)

 

そうそう、古谷敏氏は田能久で御食事している御客役での御出演でした。(ノンクレ)

 

f:id:zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz:20170812105013p:plain

 

隣に居るのはどちら様でせう、同じくノンクレだと思いますが…解りませんw

 

 

エレキの若大将 [DVD]

エレキの若大将 [DVD]