某A氏の独白帳(仮)

独断と偏見で意見具申。空想特撮シリーズを始めとした特撮作品の鑑賞記録など。

怪奇大作戦「白い顔」放映第3話

 

怪奇大作戦より、放映第3話(制作第2話)「白い顔」の感想です。

 

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「一度だけで良い、御父様の本当の顔が見たい―」真っ直ぐな瞳で見つめる順子の先には、顔全体白い包帯で覆われたどう見ても様子が可笑しい父で有る水上博士がいる。

実験による事故で顔に大火傷を負って以来、素顔を一切明かさない父に疑心を抱く娘の悶着をよそに水上博士は、負傷した顔を見た妻が去ってしまった過去に執着し素顔を晒す事を躊躇っていたのだ。

そんなある日、順子に好意を寄せる同会社員のクソしつこい岡田が焼死。間も無くして、順子の恋人で有るレーサーの池谷が崖から転覆、岡田と同じく火達磨となって死亡。

SRIの調査により、2件の事件が順子に関与している必然性を主張し、水上博士の火傷についても追及すべく親子の元へ向かうが、白い覆面男の襲撃に合い………

 

白い包帯顔に白い覆面ってもう訳わかんねえよ

重圧的でシリアスなストーリーだからこそ、レーザー銃片手に順子の護衛(違)を行っていた白い覆面男=白い包帯に顔面覆われた水上博士が正体を明かす衝撃的な場面は、白いマスクとカツラを投げ捨てた下がまた白い包帯顔で笑っ…錯乱してしまった。

表では池谷の事を前向きに捉えていたにも関わらず、結果池谷を殺めてしまった水上博士の精神状態はどう見ても不安定な部分が伺える。

愛する妻に逃げられた無念、絶望、憎悪が全て順子に託されている様にも思う。

順子への愛情は、次第に「順子を失いたくない」という束縛に変貌している。

顔が原因で妻に去られてしまった自信の欠如から独占欲が肥大し異常なまでの執着を続けた水上博士に対して、順子は多くを語らなかった。

父親の素顔を見た順子の目は慈しみに満ち、抱き縋る姿は恐怖や怨憎の微塵も感じられない…水上博士の歪んだ愛情と対称に、順子の無垢な愛情が強調されたエンディングは秀抜。

水上博士役はウルトラマン「謎の恐竜基地」では二階堂教授を好演した森幹太氏が演じている。同じく狂気の沙汰、父親(?)といった点では共通点があったり(爆)

 

本作の素晴らしい点は、親子の愛憎劇と科学技術への警告を根本とした絶妙なブレンドにある。

そして、レーザー光線によってライターが大爆発した冒頭場面の炎上描写が実に奇妙で悍ましい。水上博士の火傷を彷彿とさせる演出には只ならぬ拘りを感じた。

覆面の水上博士と牧のボートを駆使した水上バトルも熱い。精巧に仕上がっているミニチュアと人物のシンクロに関しても完璧で、非の打ち所がない。

 

それにしても、水上博士が頑なに拒んだ素顔はそれ程ショッキングでも無かった。

 

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白い顔が強烈過ぎたわ

 

 

 

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