某A氏の独白帳(仮)

独断と偏見で意見具申。空想特撮シリーズを始めとした特撮作品の鑑賞記録など。ネタバレ含。

怪奇大作戦「人喰い蛾」放映第2話

 

怪奇大作戦より、放映第2話(制作第1話)「人喰い蛾」の感想です。

 

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スパイ追跡により手に汗握る怪奇アクション。

巧みな構成で徐々に暴かれていく陰謀、資本の過当競争を「現代の怪奇」と語る牧の台詞が斬新だ。

三沢の強引で暴走に近い単独行動を始めとした登場人物等の個性によって見応えを感じる一作でもある。

「何かあったら連絡してくれ」(by牧)直後にやられる三沢ワロタ

 

冒頭のサイケデリックなバーは大人の世界の投影だろうか。

漆黒の夜を背景に、完全な白骨では無く肉片を残し肉体が溶解していく死体描写の拘りに驚愕。

朽ちる死体の上で蛾が羽をバタつかせる音や、車のクラクション音がショッキングな映像と混合して残酷に聞こえた。

特筆すべきは、最後のターゲットとされた新田(森山周一郎氏)の家を襲った人喰い蛾から子供を救助すべく緊張感走る場面。

 

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このチラリズムはズルい

 

日常に紛れがちな扇風機の音、鳩時計、ガランゴロン人形(爆音)といった音響の戦慄効果も絶大だ。

 

特種細菌「チラス菌」(架空)を植え付けられた蛾が人間を殺めるという、走光性(蛾の習性)を利用した設定が現実にも起こりうる恐怖を感じたが、前話同様穏やかなエンディングで次郎少年が蝶々をまき散らすブラックジョークがユニークな一作であった。

至妙な操演も相俟って、不気味に美しく舞う蛾の色彩がどこか神聖だと感じたのは自分でも不思議に思う。

スパイが自ら蛾に喰われるラストは自業自得にしろ余りに無惨。蛾と札束のカットが皮肉的で良い。

人間の溶解も衝撃も然る事乍ら、猫が蛾を食べて死に逝く描写の湿った恐怖が印象に残っている。

 

余談、エンディングで三沢が唐突にボコった人物が謎過ぎ。通り魔かよ

 

 

 

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