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某A氏の雑記帳(仮)

独断と偏見で意見具申。主にゴジラ、空想特撮シリーズ等、特撮作品の鑑賞記録。他、色々と。

「素晴らしき特撮人生」佐原健二(著)

 

言わずと知れた佐原健二様の自伝本、「素晴らしき特撮人生」を入手・読了しました。

 

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表紙からクライマックスだぜ!

 

冒頭に"わが恩師 円谷英二監督 本多猪四郎監督に捧ぐ"と記されている様に、両監督がわざわざハワイで映画撮影中だった佐原様の元へ直々に「ウルトラQ」の出演依頼を行う偉大なエピソードを得て、貴重な写真やプライベートスナップを交えながら展開されゆく回顧録は全てにおいて衝撃の連続。

 

映画黄金期と呼ばれた時代、怪獣映画をゲテモノ扱いする俳優が居る中で、特撮への情熱を快く感じられると共に、役に対して熱意、何よりキャラクターへの愛情に満ち溢れた俳優様なのだと、非常に痛感した。

確かに心成しか佐原様の役柄というのは役名はイマイチ直ぐに出てこなくとも、人物像だけは鮮明に記憶している。

何より、佐原様が周りの監督や俳優、誰にでも愛されていたのを感じたのだが、これは俳優以前に、佐原様御自身の素晴らしい御人柄が誰をも魅了するのだと確信。

 

勿論「ウルトラQ」の逸話も存分に記録されており、特に西條康彦様と置き去りにされてしまったプリンス事件は、初耳で失禁した。

やはり映像の中でも裏側でも"佐原様と西條様"は"淳ちゃんと一平くん"の関係性なんだな~、と非常に感慨深い逸話だった。(ありがたやありがたや

 

才能溢れる裏表の無いスタッフ、俳優陣が所属すると言う「本多組」の話も興味深いものばかりだった。

特筆すべきは、平田昭彦様とのプライベートな御話。彼が、佐原様の演じている役柄に密かに憧れを抱いていた、などと言った吐血もんの秘話がヤバイ。(語彙力)

 

読書が苦痛な程に本を一切読まない(少しは読め)自分ですが、まるで幻想の様な逸話の数々に胸を弾ませながらページを開き、あっという間に読み上げてしまったのであった。

最後に、「万城目淳=佐原健二」作(号泣)シナリオ「ライオンロックの謎を解け!」「若返り(媚薬)」の2作が収録されている。

良作共々、物語を終えた後に"何か胸の奥底に残る"メタファーを秘めた円谷監督、本多監督譲りな才能に満ちた傑作だ。

特に「ウルトラQ倶楽部」で放送された「若返り(媚薬)」の最後のナレーションにどれだけの女性が感化されたであろうか。

あれは万城目淳から江戸川由利子へのメッセージでもあるのかもしれんなァ...

そんな訳で、ウルトラQ倶楽部に対して述べたい事は又別途記事を設けるとします(爆)

 

 

 

素晴らしき特撮人生

素晴らしき特撮人生