某A氏の独白帳(仮)

独断と偏見で意見具申。空想特撮シリーズを始めとした特撮作品の鑑賞記録など。ネタバレ含。

映画「メカゴジラの逆襲」(1975年 東宝)

 

監督・本多猪四郎(本編)、中野昭慶(特撮)
メカゴジラの逆襲」の感想です。

 

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前作「ゴジラ対メカゴジラ」の続編にあたる、ゴジラシリーズ第15作目。

オープニングでは前作の見所がダイジェストに流れている。

続編と言ってもキャストが重複していながら別人役だったり、大宇宙ブラックホール第3惑星人が激しくイメチェンしていたり、本多監督の復帰により重圧な人間ドラマを強調した作品に仕上がっている。

 

1954年「ゴジラ」で我らが悲劇の科学者芹沢博士を演じられた平田昭彦様が本作では、対極的なマッドサイエンティスト味溢れる真船博士を好演。本作はこれに尽きる。

状況は違えども職業が同じ両者が悲劇的な運命を迎える結末は非常に感慨深い。

専門は生物学と言う真船博士は、海洋開発理論を発表し、海底牧場プランは世界の注目を浴びた。次に動物を自在にコントロール出来ないかと試行錯誤している最中に、小笠原の海底で自ら「チタノザウルス」と命名した恐龍を発見。これをコントロールすると発表をしたのが原因で学会から異端と追放されたのみならず、娘の桂(藍とも子氏)と共に人間社会からも迫害されてしまう……

既に十分に悲劇的ですが不幸は重なり、チタノザウルスに超音波を送る実験を行った際、娘の桂が事故死しておりブラックホール第3惑星人の手によってサイボーグへ改造されてしまったのだ。

ここで衝撃なのは、真船博士とブラックホール第3惑星人が初対面だという。(以後、真船博士を利用する為に、不慮の事故では無くブラックホール第3惑星人によって故意的に工作されたのか?)

 

ブラックホール第3惑星人の配下に成らざるを得ない立場に居る真船博士と共同でメカゴジを修復、メカゴジラⅡとして復活させたブラックホール第3惑星人は、次に差動装置を桂へ取り付け真船親子の復讐心や恨みの力をメカゴジラⅡへ同調させ、遂にチタノザウルスとメカゴジラⅡの都市破壊活動が始まったのであった。

特筆すべきは、一目瞭然に強化された回転付きのフィンガーミサイル。

 

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想像を絶する威力だなこりゃ!?

もはや表現に苦悩する程に衝撃的な爆破であった。建物の域じゃないですからねこれ、地盤から逝っちゃってますからね。

元々温和な性質であるチタノザウルスは主に尻尾から突風を巻き起こし破壊を行うが、そこそこゴジラに効果有りといった所だ。一蹴りでかなり飛んでったのは笑った。

 

生き埋めになったゴジラが復活してからのクライマックスは一瞬たりとも目が離せない。

ゴジラが画面から消えてしまうほどの全力という全力を尽くすメカゴジⅡの爆破火力の嵐が途轍も無い。

だが、もう自暴自棄になっているからなのか命中率が低くてそこまでのダメージも見受けられず…ただ必死に疾走するゴジラが勇ましい。背ビレが燃えたのはビビったけど

 

最後、メカゴジⅡの撃退法が自身の死を意味すると分かった桂は淡い恋心が芽生えていた一之瀬(佐々木勝彦氏)の腕の中で自決する。

復讐心の力は絶大だが、悲劇しか生まない教訓を感じた。

それにしても、催眠が解けたであろう無罪のチタノザウルスが海へ逃げるも容赦無いゴジラに最後まで痛めつけられているのは気の毒だったな...(爆)

 

 

 

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