某A氏の独白帳(仮)

独断と偏見で意見具申。空想特撮シリーズを始めとした特撮作品の鑑賞記録など。ネタバレ含。

映画「顔役と爆弾娘」(1959年 東宝)

 

筧正典監督、映画「顔役と爆弾娘」の感想です。

 

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東京・上野の老舗下駄屋の一人娘、小島久子(中島そのみ氏)が主役の下町喜劇。

久子は、父親の金之助(沢村いき雄氏)に内緒で歌の稽古に通っている御転婆娘。

幸田組と言う暴力団の幹部、ミサイルの健(なんじゃそりゃ)こと健二(三橋達也氏)との出会いによってキャバレー「ロカンボ」のステージで歌う事になるのだが……

 

キャバレーで久子が飛び入りで披露した「南の島のお話」という歌、どこかで聞き覚えがあると思ったら本作が元で「キングコング対ゴジラ」へ流用した曲だそうですね。

ファロ島の住民と交渉する場面で、ラジオから流れてました。黒い大村千吉氏が蘇るw

 

鑑賞の原因は紛れもなく西條康彦様ですが(爆)本作では久子の弟、信吉役を御務めに。

弟役と言うだけで大歓喜にも関わらず、まさかの高校生役

無理があるだと?表出ろ

実年齢より若い役柄で(当時20歳ぐらいだよネ)悪友の近藤(三浦敏男氏)の影響で反抗期だったり、姉である久子にお小遣いをねだったり、あざとさ全開でもうやめてって感じでした。煙草吸ってるだけで最高

近藤と共にキャバレーに出入りするも、遂に勘定が払えなくなり幸田組のグレン隊に呼び出され、幹部の五十嵐(中丸忠雄氏)に殴られるという\(^o^)/

中丸忠雄氏のスカーフェイスも強烈だが、西條様のボコられメイクもなかなかである。

ボコられ自宅に戻った際にさりげなく目の傷に手を添えたのに萌えたのは束の間、隠していた目の傷がバレて何があったか尋ねる姉に対して、半泣きで抱きつくのズルすぎません?(吐血)

久子に求婚した社長の息子である花岡康彦(籏持貴佐夫氏)の誕生日会で久子の目を盗んでサンドイッチを頬張る姿も含め、終始弟味に溢れていた。

「姉の居る弟」だからでしょうか、同じ弟分であるのに関わらずQの一平クンとは全然違う雰囲気を作り出すとは…流石わたしの見込んだ俳優なだけあr

 

久子がモテモテでなんか色々ありましたけど(適当)幸田組にもみ消された感もあり、そうかと言って幸田組が印象的だったかと言われるとそうでもない。

キャスティングなのか登場人物の設定なのか、なんか全体的にヌルイ

久子に求婚してきた花岡社長の息子の顔とか全く覚えてねえ(怒られろ

靴屋の息子である吉川光雄(瀬木俊一氏)は、猫が苦手な設定も使い勝手が物足りない様に思う。

逆に、ヤクザ道まっしぐら暴力大好きな中丸忠雄氏とかスゲエ印象に残ってるんですが

ラストを飾った町の住民と幸田組の大乱闘の際に西條様に集中攻撃されたりしてるしね~(そこかよ

ただ拳銃や死人が出ないからなのか、ヤクザの脅威が弱い。故に緊迫感も無い。健二と言う改心を決心したヤクザが前に出てしまっている以上、恐怖が薄まってしまうのは仕方ないのかな。まァあくまで、そういうのを求めている映画じゃないんでしょうけど。

殴り合いの間もイマイチで、チープで単調なSEでちょっと笑いかけたがな。

健二めちゃくちゃ強いのかと期待したけどそうでもなかったしなんなんだ…

 

ラスト、久子がミュージカルタッチで誇らしげに街中を舞い、ヒーロー(ヒロイン)になった様子が伺える。

結ばれた健二と久子が公園のベンチで唐突にイチャつき出すのだが、緊張するとシャックリが飛び出す特性(笑)がムードを破壊するコミカルな演出が喜劇らしい。

てか健二、お前絶対ヤクザじゃなかっただろ