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某A氏の雑記帳(仮)

独断と偏見で意見具申。主にゴジラ、空想特撮シリーズ等、特撮作品の鑑賞記録。他、色々と。

『岡本喜八監督 命日13回喜!特集~仲代達矢 来る』特別上映会 in キネカ大森

 

一昨日キネカ大森で開催された「『岡本喜八監督 命日13回喜!特集~仲代達矢 来る』特別上映会」へ行ってきました。

 

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2月に13回忌を迎える岡本喜八監督の功績を記念したイベントで、上映作品は岡本喜八監督の「殺人狂時代」(1967年)と「大菩薩峠」(1966年)の二作。

ゲストに仲代達矢氏、岡本監督の孫娘で喜八プロダクションの前田理沙さん、MCとして映画評論家の松崎健夫さんの御三方が登壇。

 

岡本監督の作品は恐縮ながら然程鑑賞していない身で有り、全く持って無礼極まりなく身の縮む思いでしたが、鑑賞済みの「殺人狂時代」で西條康彦様が御出演なさっているので(重要)スクリーンで鑑賞したいがために足を運んだ次第でありまする。

感想は既に記載済みなので控えますが改めて、やっぱ銀幕に映る西條様最高だわ(*´Д`)=3

シーン変わりの際にグッと酒を呑み込む自棄な御様子ですとか、カメラが向いてない間の演技が非常に興味深いなァと改めて…フフフ…///

 

続いて、トークショーを間に挟んで上映された大菩薩峠」は初鑑賞。

原作である中里介山氏の小説「大菩薩峠」を橋本忍氏が脚色をした時代劇。

主役の机竜之助の「殺人狂時代」同様に仲代達矢氏が好演。

無抵抗な老人を残忍に斬殺する場面から幕が開ける本作は、終始不穏な緊張感が流れ、主役の机竜之助のミステリアスで不気味な存在により一層物恐ろしい。

意味深な笑みと感情を伺う隙の無い眼光に背筋が凍った。

白黒のコントランスが更に悍ましい演出を熟している場面として、お松と共にした「幽霊が出る部屋」で竜之助に迫った陰の効果が秀逸。発狂する竜之助の気持ちが解る。あれは怖いよ。

その後、スイッチが入ったかのように軽快に殺戮を行う描写は尋常じゃない竜之助の様子に息を呑み瞬きも儘ならぬ程見入ってしまったまま不完全燃焼で幕を閉じる。

最期を飾る大量殺戮ともう1つ合わせて印象に残るのは、島田虎之助(三船敏郎氏)の絶対的な実力を目の当たりにして驚愕し固まってしまう竜之助である。

薄情でニヒリストな悪者の竜之助は、感情移入し難い要素が強く見失いがちだったが、内面どこか物哀し気で寂しい部分があったように様に思う。

本作で自分が一番恐怖だったのは、天本英世氏が演じた神尾主膳。

溝呂木省吾に続いてこのキャラは狡いよ。

 

二作の間で繰り広げられたトークショーでは、不評(?)だったという「殺人狂時代」に対して、当時日本映画界になかったアニメ要素を多く含む点を見出し「時代を超越した感覚を持っていらした」と評していた仲代さんが印象的でした。

御孫さんでいらっしゃる前田さんは、予想以上に御若くて見惚れてしまってましたが(爆)岡本監督の映画を鑑賞される度に、私生活とは又異なる秘めた一面に驚かれる様子で…。

世代の異なる前田さんの御感想や思い出話、実際に主演でいらっしゃる俳優の仲代さんの御話は非常に興味深く、貴重でした。

こうやってまた御話を聞いてから鑑賞すると、着目点が変わってきたりして面白いんですよね~。(小並感)

 

 

 

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