某A氏の独白帳(仮)

独断と偏見で意見具申。空想特撮シリーズを始めとした特撮作品の鑑賞記録など。ネタバレ含。

映画「キングコングの逆襲」(1967年 東宝)

 

監督・本多猪四郎 (本編)、円谷英二 (特撮)
映画「キングコングの逆襲」の感想です。

 

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東宝の創立35周年記念作品として制作された、日米合作特撮超大作。

1933年版「キングコング」のオマージュが多用された一作である。

 

海底油田調査の為、原子力潜水艦エクスプロアー号で航行中である野村次郎三佐(宝田明氏)、カール・ネルソン司令官(ローズ・リーズン氏)、スーザン・ワトソン(リンダ・ミラー氏)らはモンド島にやむ無く寄港。

一同はゴロザウルス、そして伝説の巨獣と言われるキングコングに遭遇する。

ゴロザウルスのデザイン、造型に拍手!ボディの色遣い、鋭い目付き、尻尾の絶妙な動作などどれを取っても秀逸。怪獣というより恐竜に寄せており、本家で登場したティラノサウルスを彷彿とさせる。

コングのスーツに対しても「キングコング対ゴジラ」と比べ、格段に風貌がゴリラ。顔立ちも表情豊かで愛嬌がある。

両者の肉弾戦は、ダウンしたと思われたゴロザウルスが生きていた展開に興奮。原典同様口を裂こうと手をかけるコングだが、ここで放出されるのは血ではなく泡。

スーザンを追って海上まで現れたコングの前に来るは大ウミヘビ。この怪獣も本家のオマージュとして認識出来る。

 

一方、北極の地下に眠る放射性物質「エレメントX」の採掘を試みるべく怪獣ロボットマシーン、メカニコングを生み出した悪の天才科学者ドクター・フー天本英世氏)率いる悪の組織、そして採掘を要請した某国の工作員であるマダム・ピラニア(浜美枝氏)が最高。

特に、謎多きマダム・ピラニアさん(クソ美人)ねェ、まさかの改心だったり、場面が切り替わる度に衣装が何パターンにも変化する点を取っても凝ったキャラクターである。

拉致した人質に酒をもてなすのなんでや

 

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定期的に不敵な笑いを発するドクター・フーも相当強烈だった。

本作は、怪獣に負けじと悪役の魅力が深く印象に残る。

コングの敵となるメカニコングの造型や構造、機能や機械音もまた秀逸。初登場の格納庫から魅せるアングルが良い。目から発光というシンプルな武器にも痺れてしまった。

序盤からドジ踏むとこも嫌いじゃないよ。

 

最後に、原典と比べて本作で報われている様にも思えた設定や場面がある。

1つは、コングと美女の関係性。スーザンに従順な性格であり、意思疎通に好感が持てる。

も1つは、コングが勝利した点。正義が悪に勝つハッピーエンドが見事。

コング対メカニコングの最後の舞台となった東京タワーでの対決の緊迫感や迫力は凄まじい興奮もさることながら、船で逃亡を図る悪の組織を追って滅茶苦茶に破壊!

コングの暴れっぷりも最高だが、決壊し大洪水に襲われる船内も清々しい程に悲惨である。フーの最期も口から血が溢れ出すという演出が凄い。

そして何も語らず去りゆくコング…… 惚れた……(軽率

 

 

 

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