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某A氏の雑記帳(仮)

独断と偏見で意見具申。主にゴジラ、空想特撮シリーズ等、特撮作品の鑑賞記録。他、色々と。

映画「美女と液体人間」(1958年 東宝)

 

監督・本多猪四郎特技監督円谷英二
映画「美女と液体人間」の感想です。

 

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後に「電送人間」「ガス人間第一号」と続く東宝変身人間シリーズの第一作。

「第二竜神丸」乗組員が核実験の放射能を浴びた事により生まれた液体人間が東京に現れ人々を襲う怪奇ホラー特撮。

 

おどろおどろしい原爆発映像の後に流れるOPテーマの違和感たるや…!

決して嫌いではないのですが、明らかに不気味な雰囲気に被さる音楽じゃない(爆)

対液体人間、火炎放射作戦の消防車出撃の際にも同様に流れていましたが、此方にはマッチしている様にも思えましたね。でもやっぱ明るいな…違和感…

 

液体人間とは、核爆発による被害者でもあり第二の人類!

「ゴジラ」が核への危機意識を訴えている様に、本作も核の恐怖と脅威をテーマとなっているが、特筆すべきなのは、人間を襲うのは怪獣では無く人間であるという事。

人間だった液体人間が他者を液状化させ捕食する場面が、どこかカニバリズム的なのも人類が作り出した放射能によって自ら絶滅しようとしている危機感を表現している様に思える。

それにしても、液体人間の捕食が怖いよママ

 

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画は、捜査中だった坂田刑事(田島義文氏)が襲われた際。カンニングの竹山みたい

序盤は液体状に成り果てた隠喩的な描写が多かったが、段々と凝った捕食を描いており怖くなってる。平然と場を離れる田口刑事(土屋嘉男氏)も怖いです。

そもそもの話だが、液体が生命を得て液体生物となる案が秀逸過ぎます。

液体が絶妙なドロドロ具合で表現されており正しく生命を帯びている様。

 

液体人間と並ぶ、美女役にあたる新井千加子(白川由美氏)が美しいです。

自室での着替えやキャバレーを舞台とした色気のある雰囲気も然る事ながら、愛想を振り撒く事の無いミステリアスな立ち振る舞いが目映い。

そして、城東大学助教授の政田(佐原健二氏)との淡い恋愛も本作の魅力である。

富永捜査一課長(平田昭彦氏)が追うギャングの内田(佐藤允氏)も又、新井千加子を狙う1人で絶妙な三角関係を描いている。(科学者とギャングに同時に求愛されるってすげえなこの女…)

何と言ってもカーチェイスだよ奥さん!50年代当時の雰囲気を味わえるのはこの上ない眼福ですし、女を巡った男の戦いが熱い。

 

まァ個人的には、富永課長と政田先生の御二人さんのが熱いですけど(自重)

 

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自分はこの二人の図に弱い、弱過ぎる。今回凄いイチャついてましたよね(当社比)

そこで気に成るのが謎が多かった三崎(伊藤久哉氏)の存在。新井千加子の周り美青年しかおらん。ズルい。

 

ラスト、深刻なトーンで語られる悲観的なナレーションと共に視界一面に広がった炎は人類滅亡を彷彿とさせ、反核の強烈なメッセージ性を感じた。

 

 

 

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