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某A氏の雑記帳(仮)

独断と偏見で意見具申。主にゴジラ、空想特撮シリーズ等、特撮作品の鑑賞記録。他、色々と。

昭和のテレビコミック「ウルトラQ」上・下(完)

 

中城健太郎先生、古城武司先生、鬼童譲二先生の御三方によって描かれたウルトラQのコミカライズ作品集「昭和のテレビコミック『ウルトラQ』上・下」の感想です。

 

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上は、前回御紹介した中城健版「ウルトラQ」と同様の内容(9話)+「ペギラが来た!」の全10話を収録。

中城健太郎に中城健なんてよく似た名前だなァと思ってたら、同一人物のペンネームだったんですネ

やはり一平くんの作画が気に障るところだが、本書で初読だった「ペギラが来た!」でペギミンHをペギラへ打ち込む場面は本編宛らの緊張感に満ちており、ペギラの迫力にも圧倒された。

 

変わって下の収録作品は、 古城武司先生、鬼童譲二先生の御二方によるもの。

本編の脚本に捉われず独自の物語を描いている、古城武司先生が凄い。

興味深い暗喩が秘められた終末が非常に秀逸な点も然る事ながら、怪獣の表情も緻密で愛嬌が有る。

ペギラ対ゴルゴス」は繰り広げられる怪獣二体の対決への興奮を漫画で味わえる喜びもあるが、何よりゴルゴスがペギミンゴケの付着した岩で形成された事によってペギラが破滅した案は素晴らしい。

「ゴメスの怒り」に関しても怪獣と人間のドラマと言うマンネリした内容にも関わらず、ゲンじいさんが自らを犠牲にし、死んだじいさんを前に食す事を躊躇しているようにも見えるペギラ、「いつの時代でもぎせいはある…」と言う台詞で締めくくられる最後には度肝を抜かれた。

そして中城健先生の作画と異なり 一平くんのクオリティが高い。

一平くんのクオリティと言えば、鬼童譲二先生の一平くんも見事で言い回しから淳ちゃんとの身長差まで細かく表現されいる。

 

そして本書は、金城哲夫氏が脚本を担当しながらも諸般の理由で未制作に終わった、

幻の作品「火星のバラ」が鬼童譲二先生の手により描かれてるのも魅力だ。

怪獣でもない謎の植物と言う点ではマンモスフラワーに類似しているようにも思えたが、人間を引きずり込み土に埋めてしまう描写は怖い

そしてそんな火星のバラにビシバシと肉弾で対抗する星川航空の御二方ェ…

 

ラストに桜井浩子氏のロングインタビューとQの放送リストが豆知識付きで掲載されとります。

自分は由利ちゃん派なので、Qの逸話が嬉しい。