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某A氏の雑記帳(仮)

独断と偏見で意見具申。主にゴジラ、空想特撮シリーズ等、特撮作品の鑑賞記録。他、色々と。

映画「銭ゲバ」(1970年 東宝)

 

本日、ラピュタ阿佐ヶ谷で観てきました。

映画「銭ゲバ」の感想です。

 

原作は、少年サンデーに連載されていたジョージ秋山先生の同名漫画。

※ちなみに原作は未読です、済みません(読め

 

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主題歌が強烈すぎたwww

 

幕開けで当時の新宿の町をうろつく主人公・銭ゲバこと蒲郡風太郎(唐十郎氏)の背景に流れた主題歌銭ゲバ大行進」が本作を物語っており、非常に耳に残るリズムです。

主題歌の他に挿入歌として「銭ズラよ!」が、歌詞テロップ付きで登場\(^o^)/

主題歌のポジティブ(?)な歌い回しとはまた異なり、鬱が爆発している歌詞と哀愁漂うメロディー。

 

主題歌のみならず本編も強烈です

 

風太郎は、見た目が醜く、金に汚い、平気で騙す、容赦なく殺人すると一見悪役サイドにいそうな設定のキャラクターが本作の主人公。

貧乏の為、治療費を出す事が出来なかったが故に亡くなった母親。

少年期から金が原因で苦労してきた風太郎の姿は可哀想に見えるのだが、軽快に殺人を犯していく姿を目撃し、唖然としてしまう訳だ。

金の為に動く執念は風太郎のみではなく、風太郎の父親の殺人依頼を受けた若者や、風太郎に協力するチンピラ、体を売った女などが酷く印象に残る。

特に、チンピラ役の鈴木和夫氏。彼は不幸な青年がよくお似合いですね(褒めてる

 

気付いたら現れている、秋葉刑事(信欣三氏)。

あれ見方変えたら、完全に風太郎のストーカーだよ

風太郎が殺せなかったり風太郎の弱みを握りまくってたり明らかに美味しいキャラクターだった。

 

殺人の描写も凝ってて面白かった。こういっちゃあなんだけど、新星(岸田森氏)の殺人なんかワクワクしちゃったもんね。あんな灰皿の渡し方ありかよ!w

 

確かに、世の中金かもしれない。しかし、金に代えられないものがあると思う。

三枝子(緑魔子氏)の心や、財産目当てで迫った正美(横山リエ氏)が風太郎に抱いていた感情も、金は関係していない。

金で事足りる世の中を描きつつも、綺麗ごとではなく見失いがちな金以上の財産を思わせる場面が本作の良点であろう。

 

三枝子を殺した後、なんでも欲しいものは手に入ったと言う風太郎だが、明らかに何もかも失っている。

やっぱ三枝子に対してってちょっと違った感情を持っていたのか、百合の花を添えて丁寧に死体を扱う姿は風太郎の優しい部分が唯一見られたような気がした。

醜いものが嫌いだと嘆いていた風太郎が、生憎一番醜いんだよなァ・・・(;´Д`)

海辺でグシャグシャに壊れている赤ん坊用の玩具を片手に握り鳴き声から絶叫に代わる姿は、何とも言えぬ虚しさと孤独が、胸に強く刺さる。

そしてその様子をじっと見つめる秋葉刑事(ストーカー)

 

現在までソフト化されてないのが残念な程、人生と金を見つめ直す一作として鑑賞したい。

 

そうそう、本作に桜井浩子さんが秋葉刑事の妻役で登場しているウィキペディアで拝読したのですが、どこで登場したのか解らなかった\(^o^)/

抑々OPのクレジットを確認しそびれたミスを犯してしまったので御出演なさってるのかも解らず終いズラw