某A氏の独白帳(仮)

独断と偏見で意見具申。空想特撮シリーズを始めとした特撮作品の鑑賞記録など。ネタバレ含。

映画「聖職の碑」(1978年 東宝)

 

昨夜、シネマヴェーラ渋谷で観て来ました。

森谷司郎監督、映画「聖職の碑」の感想です。

 

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大正2年、修学旅行の木曽駒ヶ岳登山中だった生徒25名と引率教師等、総勢37名が事故に遭遇した悲劇を題材にした小説(新田次郎氏作)が原作。

 

元々事件を題材にした映画は好きな方で、あらすじを拝読して気になった一作である。

ショタ坊主たくさん眺められるしな?(いい加減にしとけ

 

中箕輪尋常高等小学校の教員には、白樺派「理想主義」と反白樺派「鍛錬主義」の対立がある中、校長・赤羽校長(鶴田浩二氏)は、実践主義的な教育を主張。

甘いマスクの鶴田様を想像してたけど、なんかカールおじさんみたいだったな

こういった教育界の対立を描いた場面、問題の登山事件、遭難記念碑の設立、と3パートに区切られており本編は153分と長目ですが、退屈せずに鑑賞。

登山の際に、校長の姿が見えずとも鳴らしていた鈴の音の演出が緻密で印象的。

 

やはり見物は、子供が死んでいく描写が恐ろしい大惨事の一部始終だ。

生徒一人の死で一行パニック状態となり、小屋を脱出し下山する中で一人、また一人と息絶えていく絶望的な状況は想像を絶するものであろう。

そもそも専門家もいない状態で小屋がない時点で引き下がろうよ。なんで

小屋がない!→じゃあ作ろう!ってなるんだよw

徐々に悪化する状態は実に惨憺たるもの。

生徒が嵐に苦戦し寒さに凍え、流血しながら這っている様子は見れたもんじゃない。

そして何より生徒を庇いながら過労してゆく

校長の形相が怖すぎる

シネマヴェーラ渋谷のチラシの見出しにはこれを「ゾンビメイク」と表現されてて、不謹慎やろ…と思ってたけど、これはうん、ゾンビ。やり過ぎだよ。怖いよ。

暴風雨の描写は実に迫力満点。小屋で焚火をした際に、水がダバーっと屋根を突き抜けた演出は一瞬でありながら、絶望的な印象を受けた。自然災害の恐怖を改めて感じる。

結果、総計11名が死亡した大遭難事故となってしまった。

その中には、生徒に防寒シャツを与え救助を試みた赤羽校長も居る。

 

ラストでは、有賀先生(北大路欣也氏)が自らを犠牲にして生徒を救おうとした赤羽の行動に心動かされ、遭難記念碑の設立に奔走する。

元々病身だった為、奔走する中で体に支障をきたし、再びゾンビメイク登場w

そして、大正3年、8月15日。唐突な気もするが、有賀先生の希望通りに遭難記念碑が設立し、建碑除幕式が行われる。その翌日、有賀先生は息を引き取ったという。

それから12年後に修学旅行としての駒ヶ岳登山は再開され、奇しくも大正2年の登山事件で行方不明になっていた生徒・圭吾くんの遺骨が発見されたのであった…

 

実話というだけあって、登山に対するトラウマを植え付けられたぞ!

これを教育映画と軽々しく申し上げていいものか…

生徒が例のゾンビ顔でバタバタと息絶えていく中、清水先生(三浦友和氏)と生徒・三平クンは困難を乗り越えた描写であり、短いながら印象に残っている。

蝋燭を付けてから元気に声を上げる三平クン、蝋燭に照らされる三平クン、蝋燭で餅を焼く三平クン・・・

三平クンめっちゃかわいかったなぁ・・・(自重しろ

 

 

 

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