これでもくらえ

なにもかもウルトラQのせいだ

邦画

血を吸うシリーズ

「血を吸うシリーズ」 或るいは「血を吸う三部作」の愛称で名高い東宝映画『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』『呪いの館 血を吸う眼』『血を吸う薔薇』(孰れも山本迪夫監督)の感想です。 サスペンス、ミステリー、ロマン、エロティシズムが混沌とする怪奇映画…

映画『年ごろ』(1968年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷で鑑賞。 出目昌伸監督、映画『年ごろ』の感想です。 【粗筋】―大学受験を一年後に控えた高校生の陽子(内藤洋子氏)は、春休みで訪れたスキー場で兄・大介(松山省二氏)の恋人・幸子(吉村実子氏)が小倉(岡田眞澄氏)で親しくしている所…

映画『曖・昧・Me』(1990年 東宝)

佐藤闘介監督、映画『曖・昧・Me』の感想です。 ― 医者の娘であり、福岡の名門女子高校に通う17歳の阿久津薫子(裕木奈江氏)は、曖昧な日常の中で漠然と将来に対する不安を抱いていた。 線路で出会った同い年の理佳子(森川美沙緒氏)は、勤務先であるブティ…

映画『伊豆の踊子』(1967年 東宝)

恩地日出夫監督、映画『伊豆の踊子』の感想です。 ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 ― 東京から伊豆へ一人旅に出た一高生・川崎(黒沢年男氏)は下田へ向かう途中に出会った旅芸人一座の踊子・薫(内藤洋子氏)に惹かれた。 突然の俄雨で訪れた茶屋で偶然再会した…

映画『お嫁においで』(1966年 東宝)

本多猪四郎監督、映画『お嫁においで』の感想です。 ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 ― 或る朝の通勤途中、エンストした二人組のスポーツカーを手助けした露木昌子(沢井桂子氏)は、ホテルのレストランで働くウェイトレス。その夜、朝に出会った二人組が昌子の…

映画『あこがれ』(1966年 東宝)

恩地日出夫監督、映画『あこがれ』の感想です。 ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 ― 日雇いの現場に務め、酒乱癖のある父親・恒吉(小沢昭一氏)に連れられて養護施設「あかつき子供園」に預けられた信子(内藤洋子氏)は、同じ施設に預けられた一郎(田村亮氏)…

映画「怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス」(1972年 東宝)

飯島敏宏監督、映画『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』の感想です。 ― 6年前、原子力潜水艦の爆発事故が原因で太古の眠りから覚めた大怪獣は、東京湾に上陸した後市街地で暴威を振るったばかりに自衛隊の大型ミサイルによって絶命する。 後に大怪獣が子供…

映画「脱獄囚」(1957年 東宝)

鈴木英夫監督、映画「脱獄囚」の感想です。 神保町シアターにて鑑賞。 ー 死刑囚である田畑(尾上九朗右衛門氏)、戸川(田島義文氏)、山下(佐藤允様)の三人が真夜中に脱獄した。 三方に分散した内二人は再逮捕と成るが、最も凶悪犯罪者である山下のみ、…

映画「黒い画集 ある遭難」(1961年 東宝)

杉江敏男監督、映画「黒い画集 ある遭難」の感想です。 ゲスひさやんキタ――(゚∀゚)――!! 原作は、松本清張の短編小説集「黒い画集」より『遭難』。石井輝男氏が脚色を担当。 「黒い画集 あるサラリーマンの証言」、「黒い画集 第二話 寒流」と同じく、黒い画集シ…

映画「九十九本目の生娘」(1959年 新東宝)

前日、シネマヴェーラ渋谷で観て来ました。 曲谷守平監督、映画「九十九本目の生娘」の感想です。 本作は、「大怪獣バラン」に続く日本のチベット岩手県北上川上流が舞台の異色活劇。 老婆役の五月藤江氏が強烈過ぎた "老婆"と一言で片付けてしまうのが腑に…

映画「GODZILLA 怪獣惑星」完成披露試写会 in TOHOシネマズ新宿

昨日、TOHOシネマズ新宿で開催された映画「GODZILLA 怪獣惑星」完成披露試写会へ行ってきました。 最初に言っておこう。 声優ファンじゃないよ。 序に言うと、アニメもあんまり見ない人だよ。 禁止らしいので、ネタバレしません。 とか言いつつバラしたら御…

映画「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」(1969年 東映)

石井輝男監督、映画「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」の感想です。 ― この物語は、灰色の部屋の中から始まる。理由も解らずして精神病院で監禁されている医学生である人見広介(吉田輝雄氏)は、幻覚と現実の境で脳裏に刻まれた子守唄と共に浮かび上がる崖と…

映画「ハワイの若大将」(1963年 東宝)

福田純監督、映画「ハワイの若大将」の感想です。 初の海外ロケを行った若大将シリーズ第四弾。 若大将がキャプテンを務めるヨット部がレースに向けて青春を謳歌する本作に対して、ヨットで漂流した若者達のエゴを描いた「マタンゴ」が併映作とは衝撃ですな…

映画「怪談昇り竜」(1970年 日活)

石井輝男監督、映画「怪談昇り竜」の感想です。 スタンダードな極道ストーリーに怪談を交え、異質な娯楽性に富んだ任侠映画。 猫の祟りを主題にしたホラー添加の他に、奇形人間、見世物小屋、エロティズムといったアングラ要素を盛り込んだ怪作である。 物語…

映画「暗黒街の弾痕」(1961年 東宝)

岡本喜八監督、映画「暗黒街の弾痕」の感想です。 佐藤勝氏の爽快な音楽も相俟ってバイクと車の壮絶なスピードを魅せ、ラストまで喜八監督の独特なテンポが愉しいスパイアクション活劇。 或る日、電報より兄の急死を知った捕鯨砲練習所の指導員・草鹿次郎(加…

映画「暗黒街の対決」(1960年 東宝)

岡本喜八監督、映画「暗黒街の対決」の感想です。 組長と妻の敵討ちを企てる元小塚組の堅気と、暗々暴力団撲滅に務める刑事の奇妙な友情を描きつつ粋なユーモアが痛快なアクション快作。 暴力都市「荒神市」では新興暴力団の大岡組と古手の小塚組が荒神川砂…

映画「エレキの若大将」(1965年 東宝)

岩内克己監督、映画「エレキの若大将」の感想です。 当初のエレキギターブーム最中に製作、公開された若大将シリーズ第六弾。併映は、怪獣大戦争。 前日のイベントで古谷敏氏が若大将に御出演なさっているのを耳にしてヒットしたのが「ハワイの若大将」と本…

映画「みな殺しの霊歌」(1968年 松竹)

加藤泰監督、映画「みな殺しの霊歌」の感想です。 全国指名手配中の川島(佐藤允様)が心を通わせる少年を陵辱して自殺に追い込んだ5人の女性を次々に強姦殺害していく復讐劇。 工事現場で働き荒んだ逃亡生活を送っていた川島は、出身地が同じ北海道と言うクリ…

映画「さらばモスクワ愚連隊」(1968年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 堀川弘通監督、映画「さらばモスクワ愚連隊」の感想です。 五木寛之氏の同題小説を田村孟氏が脚色を務めた青春映画。 且つてプロのジャズピアニストとして活躍していた北見英二(加山雄三氏)は、今や音楽プロモーターとして海外の…

映画「大日本スリ集団」(1969年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 福田純監督、映画「大日本スリ集団」の感想です。 藤本義一氏の「ちりめんじゃこ」原作を自身が脚色した人情喜劇。 関西で活躍するスリ集団の御頭である平平平平(三木のり平氏)と、平平の組織を追うスリ捜査課の刑事・船越富蔵(…

映画「日蝕の夏」(1956年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 堀川弘通監督、「日蝕の夏」の感想です。 同題の原作者である石原慎太郎氏が脚本(井手俊郎氏と共同脚色)、主演と3役を務めた愛憎劇。 オートバイやモーターボード、サッカーを興ずる三島家の次男・直樹(石原慎太郎氏)は、裕福な…

映画「不良少年」(1956年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 谷口千吉監督、映画「不良少年」の感想です。 西村滋氏「笑わない青春の記」原作を菊島隆三氏と西島大氏が共同脚色した異色作。 舞台は、戦災孤児達が希望の無い青春を送る少年院。 教師の西田(菅原謙二氏)は、自らも少年院出身…

映画「接吻泥棒」(1960年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 川島雄三監督、映画「接吻泥棒」の感想です。 ボクシングのチャンピオンである人気スターの男を巡って猛烈な恋心を抱く女性4人の四つ巴が繰り広げる異色のラブコメディ。 原作者の石原慎太郎氏が、宝田明氏を意識して書かれたと…

映画「死ぬにはまだ早い」(1969年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 西村潔監督、映画「死ぬにはまだ早い」の感想です。 身が引き締まる程に恐怖と緊迫感に満ちた密室サスペンス。 困窮状態に陥った人間が徐々に他人を疑心暗鬼し、醜い本性やエゴを露にする展開への焦燥感と来たら胸を抉られる様で…

映画「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」(1970年 東宝)

監督・本多猪四郎(本編)、有川貞昌(特撮) 映画「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」の感想です。 円谷英二監督が死去した後、初の東宝特撮作品。 フリーカメラマンの工藤太郎(久保明氏)は生物学の脅威・宮博士(土屋嘉男氏)、レジャー開発会社の宣…

映画「慕情の人」(1961年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 丸山誠治監督、映画「慕情の人」の感想です。 本作は、井上靖氏の「揺れる耳飾り」を岡田達門氏・田波靖男氏が脚色したメロドラマである。 夫を亡くし、都心のビル地下街にある運動具店を経営している耿子(原節子氏)と夫の友人で…

映画「家内安全」(1958年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 丸林久信監督、映画「家内安全」の感想です。 本作は、源氏鶏太氏の原作を井手俊郎氏が脚色した人情喜劇である。 複雑な家族構成の伊吹家で発生した事件を明朗な徳子御祖母ちゃん(飯田蝶子氏)の活躍で、縺れた問題が解決していく…

映画「メカゴジラの逆襲」(1975年 東宝)

監督・本多猪四郎(本編)、中野昭慶(特撮)「メカゴジラの逆襲」の感想です。 前作「ゴジラ対メカゴジラ」の続編にあたる、ゴジラシリーズ第15作目。 オープニングでは前作の見所がダイジェストに流れている。 続編と言ってもキャストが重複していながら別人役…

映画「ゴジラ対メカゴジラ」(1974年 東宝)

監督・福田純(本編)、中野昭慶(特撮)「ゴジラ対メカゴジラ」の感想です。 ゴジラ生誕20周年記念を迎えた、ゴジラシリーズ第14作目。 沖縄を舞台とされ、登場怪獣も沖縄の聖獣シーサーを怪獣化したキングシーサーが本作にて初登場となる。 大爆発に続いてダイ…

映画「ゴジラ対メガロ」(1973年 東宝)

監督・福田純(本編)、中野昭慶(特撮)「ゴジラ対メガロ」の感想です。 新登場に昆虫怪獣メガロと人間型の電子ロボット・ジェットジャガーを迎えたゴジラシリーズ第13作目。 197X年、アリューシャン列島のアスカ島で度重なる地下核爆発実験が行われた結果、 怪…