某A氏の独白帳(仮)

独断と偏見で意見具申。空想特撮シリーズを始めとした極一部の特撮、旧邦画の鑑賞記録など。

映画

映画「九十九本目の生娘」(1959年 新東宝)

前日、シネマヴェーラ渋谷で観て来ました。 曲谷守平監督、映画「九十九本目の生娘」の感想です。 本作は、「大怪獣バラン」に続く日本のチベット岩手県北上川上流が舞台の異色活劇。 老婆役の五月藤江氏が強烈過ぎた "老婆"と一言で片付けてしまうのが腑に…

映画「GODZILLA 怪獣惑星」完成披露試写会 in TOHOシネマズ新宿

昨日、TOHOシネマズ新宿で開催された映画「GODZILLA 怪獣惑星」完成披露試写会へ行ってきました。 最初に言っておこう。 声優ファンじゃないよ。 序に言うと、アニメもあんまり見ない人だよ。 禁止らしいので、ネタバレしません。 とか言いつつバラしたら御…

映画「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」(1969年 東映)

石井輝男監督、映画「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」の感想です。 ― この物語は、灰色の部屋の中から始まる。理由も解らずして精神病院で監禁されている医学生である人見広介(吉田輝雄氏)は、幻覚と現実の境で脳裏に刻まれた子守唄と共に浮かび上がる崖と…

映画「フランケンシュタイン」(1931年)

メリー・W・シェリーの執筆した小説を基に製作された、ジェイムズ・ホエール監督、映画「フランケンシュタイン」の感想です。 フランケンシュタイン男爵家の嫡男、若き科学者ヘンリー・フランケンシュタインは、美しき婚約者エリザベスとの結婚を目前に控え…

映画「ハワイの若大将」(1963年 東宝)

福田純監督、映画「ハワイの若大将」の感想です。 初の海外ロケを行った若大将シリーズ第四弾。 若大将がキャプテンを務めるヨット部がレースに向けて青春を謳歌する本作に対して、ヨットで漂流した若者達のエゴを描いた「マタンゴ」が併映作とは衝撃ですな…

映画「怪談昇り竜」(1970年 日活)

石井輝男監督、映画「怪談昇り竜」の感想です。 スタンダードな極道ストーリーに怪談を交え、異質な娯楽性に富んだ任侠映画。 猫の祟りを主題にしたホラー添加の他に、奇形人間、見世物小屋、エロティズムといったアングラ要素を盛り込んだ怪作である。 物語…

映画「暗黒街の弾痕」(1961年 東宝)

岡本喜八監督、映画「暗黒街の弾痕」の感想です。 佐藤勝氏の爽快な音楽も相俟ってバイクと車の壮絶なスピードを魅せ、ラストまで喜八監督の独特なテンポが愉しいスパイアクション活劇。 或る日、電報より兄の急死を知った捕鯨砲練習所の指導員・草鹿次郎(加…

映画「暗黒街の対決」(1960年 東宝)

岡本喜八監督、映画「暗黒街の対決」の感想です。 組長と妻の敵討ちを企てる元小塚組の堅気と、暗々暴力団撲滅に務める刑事の奇妙な友情を描きつつ粋なユーモアが痛快なアクション快作。 暴力都市「荒神市」では新興暴力団の大岡組と古手の小塚組が荒神川砂…

映画「エレキの若大将」(1965年 東宝)

岩内克己監督、映画「エレキの若大将」の感想です。 当初のエレキギターブーム最中に製作、公開された若大将シリーズ第六弾。併映は、怪獣大戦争。 前日のイベントで古谷敏氏が若大将に御出演なさっているのを耳にしてヒットしたのが「ハワイの若大将」と本…

映画「みな殺しの霊歌」(1968年 松竹)

加藤泰監督、映画「みな殺しの霊歌」の感想です。 全国指名手配中の川島(佐藤允様)が心を通わせる少年を陵辱して自殺に追い込んだ5人の女性を次々に強姦殺害していく復讐劇。 工事現場で働き荒んだ逃亡生活を送っていた川島は、出身地が同じ北海道と言うクリ…

映画「さらばモスクワ愚連隊」(1968年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 堀川弘通監督、映画「さらばモスクワ愚連隊」の感想です。 五木寛之氏の同題小説を田村孟氏が脚色を務めた青春映画。 且つてプロのジャズピアニストとして活躍していた北見英二(加山雄三氏)は、今や音楽プロモーターとして海外の…

映画「大日本スリ集団」(1969年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 福田純監督、映画「大日本スリ集団」の感想です。 藤本義一氏の「ちりめんじゃこ」原作を自身が脚色した人情喜劇。 関西で活躍するスリ集団の御頭である平平平平(三木のり平氏)と、平平の組織を追うスリ捜査課の刑事・船越富蔵(…

映画「日蝕の夏」(1956年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 堀川弘通監督、「日蝕の夏」の感想です。 同題の原作者である石原慎太郎氏が脚本(井手俊郎氏と共同脚色)、主演と3役を務めた愛憎劇。 オートバイやモーターボード、サッカーを興ずる三島家の次男・直樹(石原慎太郎氏)は、裕福な…

映画「不良少年」(1956年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 谷口千吉監督、映画「不良少年」の感想です。 西村滋氏「笑わない青春の記」原作を菊島隆三氏と西島大氏が共同脚色した異色作。 舞台は、戦災孤児達が希望の無い青春を送る少年院。 教師の西田(菅原謙二氏)は、自らも少年院出身…

映画「接吻泥棒」(1960年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 川島雄三監督、映画「接吻泥棒」の感想です。 ボクシングのチャンピオンである人気スターの男を巡って猛烈な恋心を抱く女性4人の四つ巴が繰り広げる異色のラブコメディ。 原作者の石原慎太郎氏が、宝田明氏を意識して書かれたと…

映画「死ぬにはまだ早い」(1969年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 西村潔監督、映画「死ぬにはまだ早い」の感想です。 身が引き締まる程に恐怖と緊迫感に満ちた密室サスペンス。 困窮状態に陥った人間が徐々に他人を疑心暗鬼し、醜い本性やエゴを露にする展開への焦燥感と来たら胸を抉られる様で…

映画「猿人ジョー・ヤング」(1949年 RKO)

アーネスト・B・シューザックが監督、ウィリス・H・オブライエンと弟子のレイ・ハリーハウゼンが特撮を務めた、映画「猿人ジョー・ヤング」の感想です。 「キング・コング」(1933年)のスタッフが再集結し、製作された大傑作。 悲劇的な結末を迎える「キング…

映画「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」(1970年 東宝)

監督・本多猪四郎(本編)、有川貞昌(特撮) 映画「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」の感想です。 円谷英二監督が死去した後、初の東宝特撮作品。 フリーカメラマンの工藤太郎(久保明氏)は生物学の脅威・宮博士(土屋嘉男氏)、レジャー開発会社の宣…

映画「慕情の人」(1961年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 丸山誠治監督、映画「慕情の人」の感想です。 本作は、井上靖氏の「揺れる耳飾り」を岡田達門氏・田波靖男氏が脚色したメロドラマである。 夫を亡くし、都心のビル地下街にある運動具店を経営している耿子(原節子氏)と夫の友人で…

映画「コングの復讐」(1933年 RKO)

「キングコング(1933)」と同じスタッフによって製作された続編、映画「コングの復讐」の感想です。 前作でキングコングをNYに連れ込んだデンハムは、被害を受けたNY市民からコングが破壊した建物や踏み潰された人達の遺族から告訴をされ生活困窮に陥ってしま…

映画「家内安全」(1958年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 丸林久信監督、映画「家内安全」の感想です。 本作は、源氏鶏太氏の原作を井手俊郎氏が脚色した人情喜劇である。 複雑な家族構成の伊吹家で発生した事件を明朗な徳子御祖母ちゃん(飯田蝶子氏)の活躍で、縺れた問題が解決していく…

映画「メカゴジラの逆襲」(1975年 東宝)

監督・本多猪四郎(本編)、中野昭慶(特撮)「メカゴジラの逆襲」の感想です。 前作「ゴジラ対メカゴジラ」の続編にあたる、ゴジラシリーズ第15作目。 オープニングでは前作の見所がダイジェストに流れている。 続編と言ってもキャストが重複していながら別人役…

映画「ゴジラ対メカゴジラ」(1974年 東宝)

監督・福田純(本編)、中野昭慶(特撮)「ゴジラ対メカゴジラ」の感想です。 ゴジラ生誕20周年記念を迎えた、ゴジラシリーズ第14作目。 沖縄を舞台とされ、登場怪獣も沖縄の聖獣シーサーを怪獣化したキングシーサーが本作にて初登場となる。 大爆発に続いてダイ…

映画「ゴジラ対メガロ」(1973年 東宝)

監督・福田純(本編)、中野昭慶(特撮)「ゴジラ対メガロ」の感想です。 新登場に昆虫怪獣メガロと人間型の電子ロボット・ジェットジャガーを迎えたゴジラシリーズ第13作目。 197X年、アリューシャン列島のアスカ島で度重なる地下核爆発実験が行われた結果、 怪…

映画「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」(1972年 東宝)

監督・福田純(本編)、中野昭慶(特撮)「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」の感想です。 新登場怪獣としてサイボーグ怪獣ガイガンを迎えた、ゴジラシリーズ第12作目。 売れない漫画家の小高源吾(石川博氏)と、マネージャーの友江トモコ(ひし美ゆり子氏)等が、ゴ…

映画「戦場にながれる歌」(1965年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 松山善三監督、映画「戦場にながれる歌」の感想です。 作曲家である団伊玖磨の随想「陸軍軍楽隊始末記」を松山善三氏が脚色・監督を務めたヒューマニスティックな戦争映画。 舞台は、太平洋戦争末期。陸軍戸山学校軍楽隊に新入生…

映画「暗黒街の顔役」(1959年 東宝)

岡本喜八監督、映画「暗黒街の顔役」の感想です。 暴力団から改心を決心した男と、行く手を阻む暴力団をハードボイルドな世界観で描かれた極道映画。 岡本喜八監督三作目にして、初のアクション篇である。 西脇金融社長が、横光組の手によって射殺された「西…

映画「血と砂」(1965年 東宝)

岡本喜八監督、映画「血と砂」の感想です。 戦争と音楽を主題に、ユーモア溢れるタッチで描かれた戦争アクション映画。 舞台は、昭和二十年の北支戦線。 八路軍に強奪されたヤキバ砦を奪還すべく佐久間大尉(仲代達矢氏)から出動命令が下った小杉曹長(三船敏…

映画「世界大戦争」(1961年 東宝)

監督・松林宗恵(本編)/円谷英二(特撮)、映画「世界大戦争」の感想です。 太平洋戦争終結から16年、人々が努力し復興した市井で幸せに暮らす中、理不尽にも連邦国と同盟国の二派によって第三次世界大戦が勃発。全世界に核ミサイルが降り注ぎ、戦争が人類の滅…

映画「女の座」(1962年 東宝)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 成瀬巳喜男監督、映画「女の座」の感想です。 世の中の御母様方へ 子供に勉強しろって言い過ぎるなよ! 女系家族である石川家の中で唯一他人である長男の未亡人芳子(高峰秀子氏)は、一人息子で後継ぎの健(大沢健三郎氏)だけを頼…